妊婦のひどい便秘に【浣腸】はダメ!? 浣腸以外の解消法7選‼
つわりが落ち着いて安心したのもつかの間…今度は便秘で苦しい・・。特に妊娠後期に便秘で悩む妊婦さんは多いです。便秘になると苦しいし、気分も良くないので早く解消したいものです。
便秘解消で一番手っ取り早い方法は、浣腸を使うこと・・
しかし、イチジク浣腸の使用法を見ると『妊婦は使用注意』という内容の注意文が書かれています。
そうです、妊婦の浣腸使用は控えた方が良いのです。ではどうやって便秘解消をすれば良いのでしょうか・・。
浣腸以外にも、妊婦のひどい便秘を解消する方法はマッサージやツボ押しと、いくつかありますよ!ただ妊婦ならではの注意点があるので、解消方法と合わせて詳しくご紹介します。
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Contents
妊婦が浣腸を控えるべき理由
妊娠も特に後期になると、お腹が大きくなって腸が圧迫され、ぜんどう運動が起こりにくくなって便秘になりやすくなります。さらに女性ホルモンの影響もあり、妊娠中は便秘になる条件が揃っています。
その上、大きくなってきたお腹の赤ちゃんは、腸のすぐそばに。
浣腸をする事でグルグル、ボコボコと腸が伸縮してしまうと、一緒に子宮も動く、子宮が動くと赤ちゃんへの影響が…心配ですよね…
これには産科の先生によって「大丈夫」、「ダメ」と見解が分かれ、結局、最終的には「自己責任」となります。
もし、どうしても苦しくて…という時は病院で浣腸をしてもらいましょう。
妊娠中は3日出ない時は何か手段を考えるようにして、ひどい便秘にならないように対処する必要があるのです。
浣腸以外での便秘解消法①便秘薬
便秘解消に即効性がある方法が、便秘薬です。
産婦人科に通い始めると、お腹の赤ちゃんに影響が少ない便秘薬を処方してもらえます。
一般の下剤は、腸のぜんどう運動を激しくする事で、便を移動させます。そのため腸のすぐそばにある子宮への影響が大きいのです。
妊娠初期に激しいぜんどう運動が起こると、着床したばかりの卵が剥がれてしまう可能性もあります。
そんな危険性を考えて、便を柔らかくして排便を促す“マグネシウム系”の便秘薬を処方されます。
マグネシウム系以外では、ラキソベロンも良く処方される薬です。これはゆっくりとぜんどう運動を起こす薬で、下痢の心配がないものです。
もし病院処方してもらった便秘薬で効果が無い時は、担当医師に相談して違う薬を処方してもらいましょう。
市販の薬を飲むのはやめましょうね!
浣腸以外での便秘解消法②マッサージ
便秘によく効くマッサージに「の」の字マッサージがあります。
お腹に「の」の字を描くように丸くマッサージする事で、腸に溜まった便の排出を促すものです。
しかしこの方法、妊娠時は腸の場所が変わるので、通常時と同じ場所をマッサージしていても効果がないので注意が必要です。
お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて、子宮は膨らみ、腸は背中の方へと押しやられていきます。
普段の感覚でお腹をマッサージすると、赤ちゃんのいる子宮をなぞるだけになってしまうのです。そのうえ、刺激によって赤ちゃんに影響があってはいけないので、やめましょう。
妊娠時は、背中側でお尻のすぐ上付近を温めながらマッサージする事が効果的です。
お腹が大きくなってくると、自然と腰に手がいくようになりますよね。
その手を、腰からお尻の中央に向かって、さするようにマッサージするクセをつけると良いでしょう。
また、自分でやる背中側のマッサージは限界があるので、寝る前には旦那さんにマッサージしてもらうのがベター。
この方法は、即効性というよりは、便秘予防となります。
また、便意があるのに出ない時は、肛門付近をマッサージすると良いです。
肛門に白色ワセリンを塗り、便の滑りを良くすると効果的です。ワセリンを塗ったら体を横にし、捨てても良いタオルなどで肛門を抑えて揉むようにマッサージします。
浣腸以外の便秘解消法③ツボ押し
便秘のツボは、体の様々なところにあります。
妊婦の場合は、一番押しやすい「手」のツボを押すようにしましょう。手には、便秘に効くツボがいくつかあります。
1.「合谷(ごうこく)」は、親指と人差し指の付け根のちょうど中間のあたり、手の甲側にあるツボです。
骨と骨の間の凹んでいる部分なので、見つけやすいツボです。
このツボを、反対側の親指と人差し指で、はさむように指圧します。
2.「神門(しんもん)」は、手首の付け根、小指側にあるツボです。
手のひらを上に向けた状態で、小指から手首までまっすぐ線を下ろしてくると、骨と筋の間にくぼみの部分です。
反対側の親指で指圧するのが一般的ですが、ペンの先などで押しても有効です。骨に近いので、やや強めにグリグリと押しても大丈夫ですよ。
ツボの中には、お腹を直接押すものがありますが、妊婦の場合はやめましょう。お腹を部分的に押し込む事は、お腹の赤ちゃんに当たることがあるので危険です。
浣腸以外便秘解消法④水分摂取
妊婦は、プロゲステロンの影響で、腸が水分を吸収しやすくなっているので、便がカチカチ、コロコロになりやすくなるのです。そのため、水分は多めに摂取する必要ががあります。
水分をとることは、ウイルス感染、風邪予防などの免疫力向上の効果もあります。
ただし摂取する水分は、体を冷やさないように「温かい飲み物」や「常温の飲み物」にしましょう。
また、1日1杯くらいのジュースなら良いですが、カロリーを取りすぎないように注意も必要です。
主に飲むものは、白湯やホット麦茶が一番です。
冷たい牛乳を一気に飲むと、下痢を起こして危険なので絶対にしてはいけませんよ!
浣腸以外の便秘解消法⑤適度な運動
お腹が大きくなってくると、少し動いただけでも息が切れて疲れてしまったり、転倒などの危険もあるので、運動不足になりがちですが、運動不足は便秘の原因となることもあります。
妊婦だからこそ、毎日30分ゆっくり散歩をして歩きましょう。
しっかりと地面を踏みしめて歩くことで、骨盤が揺れて腹筋が刺激され、便秘に効果があります。
家にいる事が多い人は、拭き掃除が良いでしょう。
窓拭きや四つん這いでの拭き掃除は、背筋を使うので背中側にある腸を刺激する事ができます。
また、マタニティスイミングもオススメ。
妊婦でも唯一、腹ばいになることのできる運動で、浮力の中で思い切り身体を動かすことも可能です。
クロールの息継ぎや背泳ぎ、バタフライには背筋を沢山使うので、背中側にある腸を刺激する事ができるのです。
浣腸以外の便秘解消法⑥ヨガ
ヨガのポーズにも、便秘効果的なものがあります。ゆっくりとポーズをとってみましょう。
1.ひねりのポーズ
- 膝を立てて仰向けに寝る
- 息を吐きながら上半身を左右交互にゆっくり倒す
2.ひねりのポーズ(立位)
- 足を肩幅くらいに開いて立ち、視線は斜め上方で行う
- 右足を後ろにずらし、息を吐きながら身体を右側にひねる
- 息を吸いながら元に戻る
- 左足も同じように行う
3.稲穂のポーズ
- 壁や椅子の背を持つ
- ゆっくりと息を吐きながら身体の横を伸ばす
これらの動きは、妊娠中に動かす事が少ない部分の動きです。ぜひ試してみて下さいね!
浣腸以外の便秘解消法⑦食べ物・飲み物
口にする物の中にも、便秘解消に効果的な物が沢山あります。
中でもオリゴ糖は、便秘に良いと言われています。食物繊維が豊富なココアにオリゴ糖を入れ、牛乳をプラスして飲むと、より効果的なようですよ。
オリゴ糖を簡単に摂取できるサプリも大変人気があります。
中でも、妊娠中のママ向けの安心できるトクホのオリゴ糖サプリはお勧めです。
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また、ハーブティーも効果が期待できます。
ノンカフェインで妊婦でも安心な上に、便秘に優しいハーブか沢山あるんです。特に便秘に効果が期待できるのが、ローズヒップ。
レモンの20倍も含まれているビタミンCが大腸まで届き、乳酸菌などの善玉菌を増やしたり、便を柔らかくしてくれる作用があります。それに加えてペクチンという水溶性の食物繊維も含まれています。
温かいローズヒップティーを飲んでリラックスすると効果的でしょう。
普段の生活を見直してみよう
お腹が大きくなってくると、何をするのにも大変になり、今までの生活とはまた違ってきます。
生活習慣が変わってしまったために、便秘になっているという事も考えられるので、普段の生活を見直す事も大切になってきます。
1.食べ過ぎて無いか
つわりが落ち着いてくると食べ過ぎてしまう事も。食べ過ぎは腸の動きを鈍くしてしまいます。
2.ストレスは溜まっていないか
お腹が大きくなると、何をするのにも大変で気づかないうちにストレスが溜まってしまっていることも。
3.睡眠はとれているか
妊婦は常に不安を抱えてしまいがちで、睡眠障害陥りやすいです。
夜眠れず、明るい昼間に沢山寝てしまう…という昼夜逆転の生活になってしまうことも。
4.必要な栄養はとれているか
妊娠中に不足しがちな「鉄分」。貧血を起こすと血行不良を起こし、便秘へと繋がります。
5.体は冷えていないか
体を冷やす事は、便秘の大敵です。
これらの事を含めて、もう一度生活を見直してみましょうね。
まとめ
このように、浣腸以外にも便秘解消する方法はあるのです。
私も昨年の今ごろは妊婦でした。
案の定、お腹が大きくなるにつれて便秘に悩まされる日々…
妊婦なので薬も飲めないし、とリンゴや梨をひたすら食べて過ごしていた記憶あります。
それでも便秘は解消されず、辛くて産婦人科の先生に相談しました。
すると驚くことに便秘薬が処方され、飲んだ途端に解消!妊婦でも飲める便秘薬があるなんて!と感動しましたよ。
もし今、便秘で悩んでいるのであれば、 是非!一度産婦人科で相談してみるのもオススメです。
もちろん日々の生活を見直して、改善していく事も重要です。是非これらのことを参考にしてみて下さいね!