子供の便秘「出し方」ガイド‼幼児の便秘には大人と違う原因が…
「便秘」になってしまうと、誰でも辛いものですよね。
特に子どもの便秘は、固くなった便を出す時に、痛くて泣いてしまう事も多いです。固い便を無理矢理出すので、肛門が切れて痔になってしまう事も…。お尻を見ると、先っぽは見えているのに出てこない…なんてもどかしい事もあるようです。
子供の便秘の原因は大人とは少し異なります。その原因を知ってあげると、予防できることもあります。
また食物繊維不足や生活のリズムの乱れは大人同様、子供にとっても便秘になる原因で、生活パターンを規則正しく整えてあげることが大切です。
…じゃあ具体的には?もし我が子が便秘になってしまったら、少しでも楽に便を出してあげる方法と合わせてご紹介します。
Contents
子供の便秘の原因は?
子どもの便秘は、“乳児期はウンチを出す力が弱い”ことによるものがほとんどです。
便秘になりやすい 時期は、3つの時期です。
- 乳児期の母乳〜ミルクへの移行期、あるいは離乳食開始期
- 幼児期のトイレトレーニング
- 学童期の通学開始や、学校でのガマン体験
特に多いのが、トイレトレーニングの時期の便秘。
デリケートな性格の子どもは「失敗すると怒られる」を繰り返し経験すると、自己評価が低くなって便秘悪循環を生んでしまう事があるのです。
トイレトレーニングの時期は、失敗も多くついイライラしてしまいがちですが、子ども追い詰めないようにしなければなりません。
元保育士で、何人もの子供のトイレトレーニングを成功させてきた筆者が教える「トイレトレーニング基本のキ」はこちらの記事で
また、学童期には「学校でウンチするのが恥かしい」という気持ちを持つようになります。そのため、便意をガマンしてウンチが固くなっていってしまう事もあります。
学童期以降は、それに“過敏性腸症候群”という、ストレスで 自律神経のバランスが崩れる事で起きるものが加わわります。
リラックス状態の時は、腸の動きが活発になり良いウンチが作られますが、緊張状態が続くと出来なくなってしまうのです。
このように、子どもの便秘は大人とは原因が異なるものなのです。大人の態度が原因となる事もあるので、注意が必要です。
便秘の出し方《赤ちゃん編》①肛門刺激
赤ちゃんが便秘でウンウン唸っていきんでいても、ウンチは硬くない状態のはずです。
食欲や機嫌が悪くなければ、離乳食開始後に軽快するので治療の必要はないとされています。
しかし、唸っていきんでいる赤ちゃんを見ると、気になってしまいますよね。
そんな時は、肛門に人肌程度のぬるま湯をスポイトでピュッピュとかけて刺激をしてみましょう。この方法は、3日を目安に行ってみてください。
肛門が刺激される事で、便がスムーズに出るようになります。
便秘の出し方《赤ちゃん編》②綿棒浣腸
肛門刺激で効果が無い場合、綿棒浣腸という方法があります。
用意するものは、綿棒とベビーオイル。
綿棒は、赤ちゃん用のものだと小さすぎてうまく刺激が出来ないので、大人用の綿棒にしましょう。
もしベビーオイルがなければ、サラダ油やオリーブオイル、ハンドクリームでも代用できます。
浣腸をすると、いきなり漏れ出したりオナラと一緒に飛び出したりする事があるので、子どもの下には新聞紙や汚れて良い布を敷きましょう。
浣腸の仕方
- 綿棒にベビーオイルなどを塗って滑らかに肛門から1〜2㎝入れる
- 綿棒を入れたら、円を描くようなイメージでくるくると回す
- 始めは入り口あたりで回し、徐々に奥に入れて行きます
- 奥に入れたら、同じようにくるくると回してマッサージ
- 最後に肛門を広げるイメージで、ゆっくり優しく「の」の字を4〜5回描くように1センチ程度の円を描いくように動かす
綿棒を肛門から入れる際、子どもの足を広げるように持ってあげると、肛門へ綿棒を入れやすいですよ。
浣腸をしている時は、赤ちゃんの表情を常にチェックする事が大切です。
赤ちゃんはまだ自力でウンチを出せるほど筋力も腸も発達していません。もし、いきんでいるような表情の時は、自分で出そうとしている意思の表れです。
浣腸をしていきんでいる場合は、下腹部を上から肛門へ軽く押してあげましょう。外側からもお腹が刺激される事で、排便を促進する事ができますよ!
一方で、注意する点もいくつかあります。
◆排便を促したいからといって、1日に何度も浣腸するのは控えましょう。赤ちゃんに大きな負担となってしまいますよ。
◆浣腸したからといって直ぐにウンチが出る子ばかりではありません。排便は子どもによって個人差があります。
子どもの様子を見ながら、気長にやる事が大切です。
子供の便秘の出し方①浣腸
子どもが便意を催している時に、肛門を見てあげて下さい。
肛門のそばに便が見えていない場合、浣腸を使ってスムーズに出してあげると良いです。
しかし、初めて浣腸を使う時は、ママも不安でいっぱいのはずです。
そんな時は、まず小児科を受診しましょう。
先生の対処法を見ておけば、次からは自分で対応できます。
また、どのくらいのペースで便を出してあげたら良いか、子どもにあった方法を相談出来るので、たかが便秘と思いがちですが、早めに受診する事をオススメします。
しかし、浣腸は癖になってしまう?と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
浣腸をする事で、腸の力が弱くなったり、ウンチが出なくなったりする事はありません。しかし本来、便は子ども自身が自力で出すのが望ましい姿です。
便秘を浣腸によって解消して楽にしてあげるのは大切ですが、便秘予防を怠ったり「便秘になったらまず浣腸」という考えは良くないので注意が必要ですよ!
子供の便秘の出し方①シャワーを当てる
子どもが便意を催しているのに、硬くてお尻の穴から顔を出しているのに出てこない…
そんな時は、まず温かいお湯のシャワーを肛門周りにかけましょう。
肛門が温まり、痛みが緩和されると同時に、硬い便を柔らかくして出しやすくする効果があります。
こうして少しずつ出てきた便を、綿棒で出してあげたり、ティッシュでつまめそうであればつかんで出してあげます。
ここで注意する事は、あくまで出ている便を出してあげること。中まで綿棒を突っ込んで掻き出すような事は、決してしてはいけません。肛門を傷つけてしまう可能性がありますよ!
また、力んだ時に便が硬すぎて痛がる時は、お尻を少し手で寄せてあげ、肛門が開きすぎないようにサポートするのも効果的です。
それでも出ない場合は、洗面器にお湯をためて、そこにお尻をつけてあげましょう。
痛みが和らぐのと、便がふやけるので出やすくなります。
子供の便秘の出し方③お腹マッサージ
お腹のマッサージは、本当に効果があるのか疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、このお腹のマッサージは子どもの便秘解消への効果は高いのです。
昔から言われているお腹のマッサージの1つに、赤ちゃんのお腹の上でひらがなの「の」を書くようにマッサージすると良いと言われています。
実際にこの方法は、子どもの便秘解消法として理にかなっているんです。
赤ちゃんのおへそを中心に、時計回りで「の」を書くようにマッサージするのは、便が肛門へ移動する方向と同じなのです。
そのため、適度に刺激してあげると、マッサージだけで排便する子もいます。
その上に、砂糖水を飲ませたり、りんごや柑橘類の果汁を飲ませたりすれば、ますます効果的でしょう。
もし、今すぐに子どもの便秘を解決してあげたいママは、子どもの便秘!即効性のある方法が役に立つかもしれません。
便秘がひどい時は…
子どもが小さかったり、痛がって泣いていたりする場合は、それが夜中であっても病院に連れて行くのが一番でしょう。
子どもの便秘は、肛門が切れやすいです。
切れてしまうと、次から便を出す事に恐怖を覚えるようになってしまい、我慢をして硬くなってしまう…という悪循環に陥ってしまうことがあるのです。
また、お腹が張って食欲が落ちてしまう事もあります。
無理はせず、早めの対応、早めに受診をしてあげる必要があるのです。
紹介した方法を試しても改善しない場合は、もしかしたら病気が原因の便秘かもしれませんよ。
専門に排便外来を設けている病院もあるので、受診しましょうね。
固い便を作らない生活習慣
硬いウンチを出す方法は、上記のようにいくつかありますが、一番大切なのは硬いウンチを作らないこと。
柔らかい、良いウンチを作るには、
- 早起きして朝食をしっかり食べる規則正しい生活を送る
- 食事に食物繊維を上手に取り入れる
- 水分をこまめにとる
- 運動をしっかりする
- トイレに行く習慣をつける
- トイレの失敗は怒らないようにする
特に食物繊維は、水溶性と不溶性があり、便秘のタイプによって食べると良い方があります。
硬いウンチの場合は、水溶性の食物繊維を意識してとるようにしましょう。
ごぼうやこんにゃく、海藻類、果物、納豆などが効果的でしょう。
まとめ
このように、可愛い我が子が便秘になってしまった時、私達、親がやってあげられる事も沢山あります。
しかし、1番大切な事は便秘にならないようにする事です。
我が息子は、赤ちゃんの頃から便秘知らずで今年3歳。
しかし、トイレトレーニングがあと少しという今になって、便秘になってしまいました。
そんなある日、ママ達の集まりで便秘の話をする機会がありました。
意外に多くのママが、子どもの便秘に悩んでいて、定期的に浣腸をしている子もいて驚き!
この解消法を、我が子に試しながら、悩んでいるママ友にも教えてあげようと思っています!
そして、我が子を守っていきたいです。
是非、あなたも子どもの便秘に悩んでいるのなら、これらの方法を試してみてくださいね!