【子宮内膜症と仕事の両立】私から送るアドバイス~妊活中の奮闘日記録~
子宮内膜症を患っていると、生理以外でも下腹部痛に襲われることがあります。
また生理はホルモンやストレスなどでも周期のずれがあるため、確実にこの日にくるという予測もなかなかつけづらいものなんですね。そういった状態で1日8時間フル出勤は、肉体的にも精神的にもかなりの苦痛を強いられてしまいます。しかし毎月出費はありますし、働かないわけにはいきません、難しいところですよね…。
ここでは子宮内膜症の治療をしながらの仕事との両立について、私自身の経験を元にお話しします。1つのアドバイスとして受け取っていただき「自分の身体は自分でしか守れない」ということを忘れず、貴女にあった選択をしていただきたいと思います。
Contents
子宮内膜症と仕事の両立には〈職場環境〉が大事
まず子宮内膜症の生理は、そうでない人よりも格段に痛みが酷いということです。
鎮痛薬で何とか痛みをコントロール出来たとしても、頭痛や吐き気、貧血などの症状も出ることがあり、通常の仕事が困難な状態になってしまいます。
近年女性の社会進出が進み、管理職が女性という会社も多くなってきましたが、まだまだ「月経困難症」に対しての知識や理解は追い付いていません。
よほど理解ある職場環境であれば生理休暇も取れるでしょうが、大半の女性は我慢するか、申請をしても肩身の狭い思いをしてしまっているようです。
私は理解ある職場と、そうでない所とどちらも経験があります。
理解に乏しい職場は本当につらかったですね。休みをとるのもどうしても前日か当日になってしまいますし、子宮内膜症という病気が男性上司にはなかなかわかってもらえず、毎月嫌な顔をされたのを思い出します。
もし今の職場が相当お休みが取りずらいところであれば、思い切って転職や休職も視野に入れてみてはいかがでしょうか…
まずは自身の身体をストレスフリーにして、病気とちゃんと向き合える環境が大事だからです。
仕事の両立〈妊娠希望の場合〉
妊娠を希望しているということは、ホルモン治療(低用量ピルや内分泌治療法)が行えません。
ですから子宮内膜症の痛みを無くすには、早く妊娠してしまうのが一番望ましいということです。
子宮内膜症といっても生理日以外は働けるわけですし、今後も考えると、なるべく貯蓄したいですよね。そこでフル勤務ではなく、在宅や派遣なども視野に入れると働きながらの不妊治療や内膜症の治療もしやすくなります。
内膜症がひどいけれど妊娠の有無があるため鎮痛剤を控えたい場合など、時間を調節できる在宅や派遣は無理なく仕事を進められます。普通のパートや社員よりもお給料は下がってしまいますが、休みの申請などが難しい会社よりもこういった仕事の選択の方が、身体への負担は格段に減るということです。
無事妊娠して、子宮内膜症の治療に専念出来る環境が整えば、生理を止めてフルタイムのお仕事へ復帰することも出来ます。
まずは妊娠を最優先に考え、自分の身体に無理のないお仕事環境を作りましょう。
治療と仕事の並行〈すぐ妊娠を希望しない場合〉
将来的には妊娠希望だけれど今はまだ考えていないのであれば、生理を止めて子宮内膜症の進行を遅らせることが出来ます。
低用量ピルなどの副作用を不安視する意見もありますが、お休みを取らなければいけないようなことはほとんどありません。(種類があるので合わなければ別の薬にシフトできます)
毎月毎月有休を取るのに心苦しい環境でお仕事をしているのであれば、尚更治療を優先に考えましょう。
私は毎月3日ほど生理休暇をもらわなければならないほど痛みがひどかったのですが、上司によっては本当に理解を得られず大変つらい思いをしました。我慢して職場に救急車を呼ぶ羽目になったこともありました。会社側はお休みに対してNoと言えないので、もちろん休みは取れるんですが、周りの方への気遣いや上司への申請のタイミングなどとても神経を使いました。
ですからお仕事を続けたい方は、まず治療をして子宮内膜症の緩和を行いましょう。
そして今後、妊娠の予定が立つようなら、その時に職場変更を考えてみてもいいと思います。
我慢しての仕事は確実に悪化する!
子宮内膜症は生理のたびに進行すると言っていいほど、放っておいても良くなる病気ではありません。
20代から30代は仕事も楽しく、やりがいを感じる時期かもしれません。大きなプロジェクトの責任者になっていたり、若くして管理職になっていたりで自分の身体に手が回らない方もいると思います。
また経済的な理由から現在の仕事を辞めることが出来ない方もいますよね。
ですが内膜症は着実に進行し痛みが増してしまいます。
まずは婦人科へ行くこと、そして手術が必要なら時期を見て長期休暇をとることも必要です。
私は20代の頃どうしてもその選択ができませんでした。乗ってきた仕事を手放したくなかったんですね。仕事が忙しいという理由で手術や治療を怠って、結果かなりひどい内膜症を患ってしまいました。
もっと真剣に向き合っていればと今でも思います。
周囲の理解を得られる職場は本当に限られていますが、そこで流されては自分の身体がボロボロになっていくだけなんです。
社員を大切にできない会社はいずれ破綻します。そんな会社こっちから辞めてやる!という意気込みで、勇気を出して上司に相談するか、嫌な顔をされるようなら転職や休職の準備をしましょう。
子宮内膜症の痛みを和らげる方法
基本的に月経困難症と診断されれば鎮痛剤を処方されますが、それだけではなかなか治まらなかったり…
痛みの緩和には色々な方法があるので、自分にあった対処法を身に着けておくと、安心感も違うと思います。私が実践する効果的な方法は、下記の記事で。
子宮内膜症の痛みを和らげ、ストレス軽減‼自分でできる痛みの緩和
子宮内膜症の治療法
子宮内膜症の治療法は主に【手術療法】と【薬物治療法】に分かれます。
患者のライフスタイルによって医師と相談して決めていくことになるのですが、重度の卵巣嚢胞(のうほう)の場合は、破裂の危険もあるため即手術という選択になる場合があります。
さらに詳しい治療法は、下記の記事にて…
【子宮内膜症】の治療法は?薬?ピル?手術?内分泌療法?~妊活中の日記録~
まとめ
慣れない仕事や、今のポストを捨てることは不安が大きいかもしれません。しかし、仕事は見方を変えればたくさん存在します。でも貴女の身体はたった一つなんです。
この先何十年も今の身体と向き合って生きていくんです。そんな大切な身体を守れるのは自分だけです。
悩んでいるのならまず身体を優先に考えること。そうすれば次に何をしたらいいか明確になります。
子宮内膜症と仕事の両立とは、自分の身体をどうやって守るかということなんです。
今の仕事だけに固執せず、ネット上の色々な不安要素ばかりの知識に惑わされず、柔軟に、自分の将来だけ考えてみてください。
◆20代から悩まされている子宮内膜症と闘いながら、不妊治療を進める私の奮闘日記録トップページは下記を確認ください。