【肌の赤みの治し方】顔が赤いのは「敏感肌」が原因かも?
顔の赤みが消えないのは、自覚はなくても、もしかして敏感肌が原因かもしれません。
この記事では、敏感肌によって生じている顔の赤みの治し方、スキンケア法を紹介しています。
「自分は敏感肌ではない!」と思っていても、隠れ敏感肌の方を何人もカウンセリングしてきた経験を持つ、元美容アドバイザーの筆者。
ではまず、赤みが出ているあなたの肌はどういう状況か…そこからご説明していきます。肌の赤みに悩む方であれば、改善のヒントになるかもしれません。どうぞ、読み進めてみてくださいね。
Contents
そもそも敏感肌って?
敏感肌とは…肌が弱いため少しの刺激でも過敏に反応しやすく、さまざまなトラブルを起こしやすい肌
皮脂や汗の分泌も少なく、角質層の保湿因子(NMF)や細胞間脂質も不足しています。つまり『肌のバリア機能が低下している状態』で、角質層の保水力も低く、いつも肌は水分不足。
しかも細胞の間は隙間だらけで、肌力が弱くなってしまっているのです。
そんな肌は刺激をモロに受けやすく、隙間だらけなので刺激が肌の奥まで入ってしまいます。
敏感肌の赤みの治し方
No刺激と、しっかり保湿がキーワード!
敏感肌の肌の赤みを治すには、薄い皮膚を正常な厚さに戻して、健康な肌を育てていくことが大切です。
低下したバリア機能と乱れたターンオーバーを正常化することで、刺激に負けない健康な肌を作れば赤みの改善と予防ができます。炎症を繰り返したり、長引かせたりしない肌作りを心がけていきましょう。
敏感肌の赤みの治し方【洗顔編】
クレンジング・洗顔
洗顔やクレンジングで刺激を与えると、バリア機能とターンオーバーが乱れて、敏感肌の赤みが悪化してしまいます。
ポイントは2つです。
- 刺激を与えないためには洗う時に決してこすらない!洗顔料をよく泡立てて、優しく洗顔
- クレンジングや洗顔料の成分は、ピーリングやスクラブなどは敏感肌には刺激が強いので避ける
・洗顔料はよく泡立てるのが基本!
・ポイントは泡を肌に「塗る」もしくは「のせる」ように
・泡でパックをして少し時間をおいてから、ぬるま湯で洗い流す
・洗い流す時は、手のひらのぬるま湯を肌に優しく当てるように
・しっかり泡を取り除く
毛穴の汚れが気になる場合、蒸しタオルやスチーマーなどで毛穴を開かせてから、泡パック洗顔をしてください。
乾燥肌の人…朝だけ洗顔料は使わずに、ぬるま湯だけで洗顔すると乾燥が落ち着いてきます。
赤み改善に必要な成分
敏感肌は角質層のバリア機能が低下しています。
そんな敏感肌に不足しているのは保湿因子(NMF)・細胞間脂質・皮脂膜の3つ。
これらの成分をスキンケアで補うことでバリア機能を整え、薄くなった皮膚を健康な厚さの皮膚に改善していくようにしましょう。
重要成分 ①ヒアルロン酸
敏感肌は角質層の水分保持力が低下していて常に水分不足です。
水分を維持するにはNMF(天然保湿因子)が重要な役割を持っているので、敏感肌が失いやすいNMFを補うにはヒアルロン酸を含む化粧水や美容液を使うといいでしょう。
ヒアルロン酸は1gで水6リットルを抱え込むことができるほど高い保水力を持っています。
そして角質層に水分を抱え込むことができるので、NMFと似た働きをしてくれるのです。
NMFは正常なターンオーバーの過程で作られ一定量を保っていますが、敏感肌は刺激を受けやすくターンオーバーが乱れてしまうのでこのNMFが生成されなくなってしまいます。
重要成分 ②セラミド
敏感肌を健康な肌に変えるための重要なカギを握っているのはセラミドです。
セラミドは細胞間脂質ともいい、肌の角質細胞同士をつなぎ合わせています。
水分を保持した細胞と細胞の間にセラミドがすき間なく埋まっている状態を維持することが健康な肌のために最も重要なことなのです。
ニカワがなければレンガ塀ができないように、セラミドが不足すると角質細胞が乱れて細胞間に隙間がたくさんできて不安定になってしまいます。
すると肌内部の水分が蒸発しやすく、隙間から外的刺激も侵入しやすくなり肌トラブルが絶えない敏感肌になってしまうのです。
重要成分 ③ワセリン
健康な肌は水分(汗)と油分(皮脂)がうまく混ざり合って肌の表面に『皮脂膜』という保護膜を作る働きがあります。
この皮脂膜があれば肌内部の水分蒸発を防ぐフタにもなるし、外からの刺激をブロックしてくれる壁にもなってくれます。しかし敏感肌は水分油分どちらも不足しがちなため正常な皮脂膜ができません。
そこで、スキンケアで皮脂膜の代わりを作ってあげましょう!
オススメなのはワセリン、もしくはワセリンベースのクリーム類です。
ワセリンは強い粘着性の質感なので、塗ることで物理的に肌の水分蒸発を強力に防ぐことができます。
皮脂の少ない目元や口元だけでもいいですし、もちろん顔全体でもいいです。
あまりぺとつくようだとホコリなどが付着してしまうので、塗った後軽くティッシュオフした方がいいかもしれません。
刺激性もなく、薬用として皮膚のひびやあかぎれなどにつけたりなど、もともと皮膚や粘膜の保護剤として使われるものなので、敏感肌でも安心して使用できる保護クリームです。
敏感肌の人は特に肌の調子が悪い時期は何を使っても刺激になってしまうことがあるのですが、そういう肌には洗顔後ワセリンのみで対応していると肌が落ち着いてくる場合が多く、BA時代もそういうお客様がたくさんいました。
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ピーリングはNG!
敏感肌はバリア機能だけでなく、ターンオーバーも乱れています。
敏感肌の場合、刺激を受けやすいので早く肌を回復させようとしてターンオーバーが早くなりがちに…。
ターンオーバーが早い肌というのは、まだ未成熟である弱い肌細胞が角質層にむりやり押し上げられてしまった状態です。
そのため刺激に弱く荒れやすい敏感肌にますます悪化してしまうのです。それなのに「促す」ケアをしてしまうのは逆効果になる恐れがあります。
敏感肌で赤みが出ている肌には、ターンオーバー改善のためのピーリングなど肌表面の古い角質を取り除く作業は負担が大きく、かえって刺激になってしまいます。
肌はバリア機能が整えば自然とターンオーバーも正常化していくので、まずは敏感肌のケアはスキンケアでバリア機能を整え、刺激に強い肌にしていくことが先決でしょう。
敏感肌の赤みの治し方【食事編】
健康な肌作りのために必要な栄養を食事で補い、体の中からもケアしていきましょう。
①血管を強くする
刺激を受けて拡張しやすい毛細血管を丈夫にすることで、肌の赤みを改善することにつながります。
アミノ酸、鉄、ビタミンCの3つは血管の壁を強くします。
また肌の天然保湿因子(NMF)、コラーゲン、角質も全て、タンパク質で成り立っています。
肌に最も欠かせないタンパク質はアミノ酸の集合体ですが、アミノ酸は体内で作れないので食事で取り入れるようにしましょう。
ビタミンCはタンパク質の働きを促す作用もあり、特にビタミンCが不足すると血管の末端が壊れやすくなるので積極的に取りたい栄養素です。
ビタミンC…ブロッコリー・キウイ・いちご・赤黄パプリカ
②肌を強くする
肌の免疫力と再生力をつけることで赤みが出ない強く健康な肌を作っていきましょう。
亜鉛が不足すると肌再生が遅くなり、皮膚炎や乾燥を引き起こしやすくなります。ひどい炎症や乾燥のアトピーの原因の1つに亜鉛不足があげられているほどです。
亜鉛は肌を健康に生まれ変わらせるための重要なミネラル成分なので、敏感肌は積極的に取り入れるようにしましょう。
またビタミンAは角質層の保湿因子(NMF)を増やす働きがあります。
ビタミンA…うなぎ・レバー・卵・牛乳・チーズ
肌の赤みを放っておくとどうなるか…
- 乾燥
皮膚温度が高くなっているため肌の水分が蒸発しやすくなり、常に水分不足になりやすく乾燥状態に!
- 色素沈着
外的刺激を受けたメラノサイトが肌を守ろうとしてメラニンを発生させてしまうため、赤みが出た部分が色素沈着に!
- 毛穴が赤く目立つ
毛穴の周りの毛細血管が薄い皮膚から透けて見えることで赤くなり、毛穴が目立つ肌に!
- 肌の老化
肌の炎症が長引くと肌の内部にダメージが溜まっていくことで、毛細血管が切れてしまいます。
すると血液で肌に栄養などを与えることができにくくなるので、くすみやハリ・弾力が低下し肌の老化が進んでしまう事に…。
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赤みには冷やすケアも
敏感肌による赤みは軽い炎症やほてりがある状態です。炎症やほてりに冷やすケアは有効的です。
化粧水でパックするなどして肌をクールダウンさせましょう。
化粧水を冷蔵庫に入れていくのもいいですね。ただし保冷剤などで冷やすのは刺激が強すぎて逆効果なのでやめてください。
敏感肌のUVケア
刺激を受けやすい敏感肌は紫外線のダメージも人より受けやすく、メラニンも生成されやすいです。
敏感肌用や幼児用などの肌に優しい日焼け止めを使って、しっかりUVケアをしましょう。
また紫外線吸収剤の入った日焼け止めは肌表面に熱をため込みやすく負担が大きいので、紫外線吸収剤フリーのものを使用するようにしましょう。
代わりに紫外線散乱剤タイプの日焼け止めが低刺激なのでおすすめです。
肌が赤い原因と皮膚の薄さの関係って?
敏感肌は皮膚が薄くなっている状態でもあります。なぜ皮膚が薄いと赤みが出るのでしょう?
それには次の2つの理由があります。
②皮膚が薄いため、拡張した毛細血管を流れる血液の色が透けて見えるから。
①については先述した通り、敏感肌はバリア機能が低下しているので刺激を受けやすいというのが理由です。
毛細血管と赤みの関係
では②の毛細血管と赤みの関係についてもう少し詳しくお話しします。
これは肌が自力で回復・修復するための自然治癒作用なのですが、この時血液量が増えることで毛細血管が拡張します。
すると…
薄くなっている皮膚の外側から拡張した血管の赤みが透けて見えてしまい、赤みが目立ってしまうのです。
こうした赤みがあるということは軽い炎症を起こしている状態でもあり、皮膚温度も高めで、ほてっている状態です。
●通常の健康な肌なら…トラブルが治れば拡張した毛細血管は収縮し、元の正常な状態に戻ります。
●敏感肌の場合は…バリア機能が低下しているので、炎症と回復を何度も繰り返してしまいます。
するとそのうち毛細血管は拡張したまま元に戻らなくなってしまい、肌の赤みが治らずに慢性化してしまうのです。
BA時代のエピソード 「敏感肌の自覚がないお客様」
あるお客様が来店されました。その方はいつも別のブランドの化粧品を使用していて、そのブランドの大ファン。
だけど日に日に顔の赤みが増すようになって、化粧水をつけると少し「ピリピリ」した痛みを感じるように。でもその痛みは大した痛みではないし、気に入っているブランドの化粧品なので使い続けたい気持ちの方が強い。
気にせず続けていたらある日、何もしなくても赤みやひりつきが気になるようになってしまった…とのこと。
急いで皮膚科に行くと、
「今使用中の化粧品が刺激になっている可能性が高いので使うのをやめなさい。」…。
私の化粧品メーカーを紹介されたということでした。
でもどうしても自分が敏感肌になっていることを受け入れたくない。そのブランドが好きだし、そこ以外のブランドのものを使うことに強い抵抗がある様子…。
私はそのお客様に「こうした症状は接触性皮膚炎で、刺激を受け続け、肌がどんどん弱くなってしまっています。これからは刺激のないものでしっかりと保湿して、肌を強くしていくことを頑張りましょう。肌が強くなればまた、お好きなブランドの化粧品も使えるようになりますよ!」
説得をして、お肌に合った低刺激製品をオススメしたところ、渋々ですが最終的には納得してくださいました。
その後そのお客様から「これを使い出したらすごく肌の調子が良くなって肌の赤みが無くなってきた!」と、とても喜んでいただき私も非常に嬉しかったです。
さらに嬉しかったのがそれ以降、そのお客様は元のお気に入りブランドの化粧品に戻ることはなく、こちらのブランドの方をすっかり気に入ってくださり、使い続けてくれるようになった事です。
まとめ
いつも顔の赤みが消えないのは、敏感肌が原因の可能性が高い。
敏感肌のスキンケアは、刺激を与えず、肌を強くし、肌本来のバリア機能を取り戻す事。
- 徹底した肌の保湿
- 食事で必要な栄養素を摂取する
◆敏感肌の「NG」スキンケア
- ピーリング
- ゴシゴシ洗い
- 保湿を怠る
敏感肌による肌の赤みは日々のスキンケアや食事などで十分改善できます!
今回ご紹介した正しい対処法で、赤みのない健康で美しい肌を手に入れましょうね!