クリームと乳液の違い。化粧水後どっちが、きれいな肌になる?
クリームと乳液の違い・役割はなんでしょう?
化粧水後、クリームと乳液どっちを塗っていますか?
クリームか乳液どちらか一方塗り、クリームと乳液は保湿力や油分の配合量の差…と思っている人は、クリームと乳液の効果を半減させているかもしれません。
乾燥肌だからクリーム派、ニキビができると気にして乳液派、脂性肌や混合肌だからベタベタするクリームは好きじゃない…。
乳液の代わりにクリーム、クリームの代わりに乳液…は果たしてできるのか?
その答えを、エステティシャンの筆者が詳しくご説明しています。
Contents
クリームと乳液の違いは?
- 乳液…化粧水のフタの役割
- クリーム…乾燥から肌を守る役割
少し言葉を言い換えると、
- クリームは、化粧水の後に乳液をはぶいて使用すると、充分に効果が発揮できない
※クリームは乳液でフタをした上で「完璧な」保湿という意味もあるので、クリームだけでは全くフタにならないとは言い切れず、「充分に効果が発揮できない」と少し曖昧な表現になってしまいます。
- 乳液だけでは、乾燥から肌を守りきれない
基本的には役割が違うので、基本のスキンケアには、乳液・クリームの両方を加えたお手入れが必要です。
自社の基礎化粧品の使用を、「化粧水・乳液orクリーム」と案内している化粧品会社もありますよね?
そのブランドのその商品では、乳液・クリームがほぼ同じような役割の為、どちらか1つでの手入れで十分なのです。
クリームと乳液の役割の違い
乳液の役割①
大人になると紫外線や加齢などにより皮脂膜*のバランスが崩れるので、化粧水と乳液で皮脂膜(汗+皮脂)の代用をするのです。
*皮脂膜とは・・・
人は乾燥から肌を守る為に、汗と皮脂を毛穴から出す事で肌表面を保湿します。この汗と皮脂の混ざったものが、皮脂膜。
子供が化粧品を不要とするのは、自ら作り出す天然の皮脂膜によって肌が保湿されているからなんですね。
乳液の役割②
乳液には、毛穴から入れた化粧水を蒸発させることなく、コーティングするような役割もあります。油分・水分の割合がバランスよく配合されています。
化粧水を使用した後に乳液を塗らないと乾燥を招いてしまうので、必ず化粧水と乳液はコンビで使用します。
※基礎化粧品の使用を、「化粧水・乳液orクリーム」としている化粧品会社の商品の場合、化粧水+乳液、もしくは化粧水+クリームでOK。
クリームの役割
基礎化粧品の中で最も肌に必要な栄養が濃縮されているのが、クリーム。乳液と比較して、油分の配合が少しアップします。
一般的に、同じ化粧品メーカーの同ブランドの基礎化粧品の中で、クリームが最も容量がコンパクトなのに値段は最も高価なケースが多いのは、この理由からです。
どんな肌タイプでも、クリームは化粧水や乳液と同様に、必須アイテムです。
※基礎化粧品の使用を、「化粧水・乳液orクリーム」としている化粧品会社の商品の場合、化粧水+乳液、もしくは化粧水+クリームでOK。
一般的に夜にだけ使用するナイトクリームと、朝のお手入れでも使用するクリームとがありますよね。
■ナイトクリームは、乳液にプラスしてクリームを使用することで、寝ている間の肌を乾燥から守ってくれるという大切な役割があります。
■朝に使用するクリームは、日中の乾燥から守る保湿の役割。
朝のクリームは、適量をしっかり伸ばしきることがメイクのよれや崩れを防ぐ為のポイントです!
乳液・クリーム…化粧水後どっちが、きれいな肌になる?
これまでクリームと乳液の役割の違いをお話してきた通り、化粧水の後にはどちらも使用するのが、基本的なスキンケアです。
肌本来の機能などを考えてつくられている基礎化粧品は、どの肌タイプでも、どれも必要なアイテム。
乳液やクリームを使用しなくていい肌タイプというのはいません。全ての肌質で、化粧水の後には乳液・クリームが必要です。
※基礎化粧品の使用を、「化粧水・乳液orクリーム」としている化粧品会社の商品の場合、化粧水+乳液、もしくは化粧水+クリームでOK。
乾燥肌とオイリー肌、全く同じ乳液・クリームを使用してもいいの?
多くのメーカーで、特に乳液は、さっぱりタイプとしっとりタイプあるけど、どう選べばいいの?
一年を通して肌質が変わらない人、または夏はオイリー肌だけど、冬は乾燥肌…季節によって肌質も大きく変わると言う人方もいるでしょう。
その時の自分の肌のコンディションによって、しっとり・さっぱり…など使い分けて使用しましょう。
例えば、
- 乾燥が気になる肌コンディション・季節にはしっとりタイプを
- 夏の暑い時期や、オイリー肌の人はさっぱりタイプを
普通肌は、特に水分や油分によるトラブルはないという事で、お好みの使用感(さっぱり・しっとり)を選べばいいと思います。
季節によっては乳液やクリームなどの油性のものを使用したくない…!と感じる事、ありませんか?ただでさえ暑いのに、ベタベタするようなものを顔に塗りたくない…と思うのは当然です。
そんな時は、乳液はいつも以上にきっちりのばしきりましょう!
ヌルヌル、ベタベタ…という感触で終えることなくきっちりのばしきる事で「しっとり」という感触でいられますよ。
より保湿のベタベタ感を感じやすい、クリーム…。
乳液を塗った直後ではなく、就寝前に枕元で塗るのも、1つの解決策!
暑い夏だけでなく、クリームのベタベタ感が気になる方にとっては、1年中おすすめの策でもあります。
おやすみ前の枕元でなら、ベタベタしていてもあとはそのまま横になるだけ♪不快感をさほど感じずに済みます。
この「枕元でクリームを塗る」のは、基礎化粧品を「化粧水・乳液・クリーム」で使用する場合の話であって、化粧水+クリーム*のスキンケアの人は、化粧水が蒸発しないよう、化粧水が肌に浸透した後すぐクリームを塗りましょう。
*化粧水の後は「乳液orクリーム」とする化粧品会社の商品を使用のケース
クリームを塗っても、寝ている間の寝返りで枕にクリームがついてしまうのでは???
これに関しては、まずクリームを顔にのせた時点できちんと浸透している分があるので、安心してください♪
クリームはニキビができやすくなる!?
肌全体が油っぽいオイリー肌や、部分的に乾燥や油っぽさのある混合肌でも、乳液やクリームは必要です。
クリームは油分が多い=油分でニキビができてしまう
と思っている人も多いと思うのですが、
クリームを使用したことでニキビができてしまう…という事は「直接的にはない」でしょう。
夜寝ている間の汚れを翌朝しっかりと洗顔で洗い流さなければ、毛穴のトラブルに繋がり、結果的にニキビとなる 事はあり得ます。
この理由から、「油分の多いものはニキビができやすくなる」と記述するのは、語弊があるかなと思います。
乳液やクリームなど、油分の入った商品はベタつきます。ベタベタするという事は当然、汚れもつきやすいという意味。
さらに特にクリームは栄養価が高い事もあり、雑菌などにとってもおいしいもの…。
そんな雑菌が顔にくっつき、そのまま放置されれば汚れや雑菌が繁殖し、炎症をおこします。これがニキビです。
寝ている間にくっついたそれら雑菌をそのまま放置していれば・・・ニキビになるでしょう。
でも翌朝の洗顔によって、防ぐことはできます!!
朝の洗顔は水だけ、という考え方もあるようですが、汗や塵、ほこり、ハウスダスト、古くなった角質(垢)などの汚れ…水だけでは落としにくい!
洗浄力しかない洗顔フォームではなく、「保湿力もしっかりとある洗顔フォームでの泡洗顔」だと、皮膚に負担をかけず、汚れだけを取り除く事が可能です。
加えて、寝ている間に皮脂も出るわけだから…とクレンジングもしたくなりそうですが、油性の汚れを落とすクレンジングは「1日1回の、夜だけ」で充分です。
必要な肌の潤いはそのままに、古い角質を除去!人気の洗顔石鹼を徹底リサーチ!した情報も参考にしながら、肌のぶつぶつを確実にキレイにしましょう!⇒洗顔石鹸おすすめ「4,800万個売上げた石鹸」などなど…まとめ
混合肌・ニキビができやすい肌質こそ、油分は大切!
これまで私がニキビに悩む人のカウンセリングをしてきた経験でも「クリームは油分が多い…」と思って避けてしまう人、本当に多くいました。
でも実は、「油分が足りている大人の肌」というのは、普通肌の人以外はいません。つまり、ニキビに悩む人は油分が足りていない!!
普通肌というのは、カサつきもベタつきも何も感じない、水分と油分のバランスにおいては悩みのない肌であるということ。
そうではない、バランスの乱れている人のほとんどが、水分や油分の不足です。
オイリー肌だと自身で感じていても、根底には乾燥によって皮脂工場が動きまくってしまっている、油分不足だから皮脂をつくってしまう、という事です。
肌表面が乾燥していると判断された時、潤いを与えなければ!と作られるのは皮脂。皮脂は皮脂腺という皮脂工場によって、基本的にはいつでも作ることができます。
「顔が油っぽい、自分はオイリーだから、油分は避けよう」…結果的に、避ければ避ける程、慢性的な油分不足となり、皮脂は一生懸命つくられます…。
乾燥肌と同じくらい、オイリー肌も水分だけでなく、油分を欲しているということなのです。
たくさん塗りたくる必要はありません。
ただ、額やTゾーンなど何となく油っぽさが気になる部分も、塗り漏れがないよう、伸ばしましょう。
油が分泌されやすいTゾーンなどであっても、乳液やクリームを適量使用する事で作り出される皮脂の量が調整され、結果的に余計な油っぽさが改善されるということもあります。
また「クリームよりもジェルの方が、毛穴をふさがなくていい」に対して、睡眠中の乾燥から肌を守るというクリームの目的において、ジェル状では6時間以上の保湿には耐えられないのでは?というのが、長年エステティシャンを努める私の結論です。
もちろん化粧品会社によって商品は様々。クリーム同等の保湿力を持つ商品もあるでしょう。そういった優秀なジェルを除く、あくまで一般的なジェル…のお話です。
まとめ
クリームと乳液…名前が違うだけに、そこには違いと、それぞれの役割が存在します。
化粧水の後「乳液もしくは、クリームを」としている商品以外は、化粧水の後、乳液とクリームのW使いをしましょう。
商品によってはスキンケアのパンフレットに、スキンケアの順番とお手入れに必要なアイテムが説明されているので参考になります。
汗と皮脂で肌を保湿しようとする肌の構造上、乳液やクリームなどの油分を極端に避けることで、肌が一層皮脂をつくり出そうとし、顔全体的もしくは、部分的に油っぽさを感じる事があるので、脂性肌や混合肌の人でも、スキンケアには乳液・クリームを取り入れて肌を健やかな状態へ変えていきましょう。