保育園「連絡帳の書き方」これだけは書きたい!保護者のポイント
連絡帳の書き方1つで、子供の悩みが消える事もあるってご存知ですか?
保育園では「連絡帳」で子どもの様子を知らせてくれますが、保護者側はどんなことを書くの?どんな内容を書けばいいんだろう…と、初めて保育園に入園する子どもを持つパパママは、連絡帳の書き方に迷うところですよね。
この記事では元保育士の筆者が、初めての方でも大丈夫、連絡帳を120%活用する書き方を紹介しています。是非、書き方の疑問解決の参考にしてみてくださいね。
保育園の連絡帳が持つ役割
そもそも、連絡帳って何?と思う方もいるのではないでしょうか?
連絡帳とは、簡単に言うと「担任の保育士と保護者の交換日記」のようなものなんです。もちろん、ただの日記ではありませんが…
子どもというのは、小さいうちはママやパパがいつも側で育てていきます。しかし保育園に入ると、ママ・パパの元を離れて集団の中で1日を過ごすようになりますよね。
集団の中では、ママ・パパの代わりに保育士が子どもを育てます。1人の子どもを、複数の人で複数の考えを持って育てていくのです。
この時、子どもを育てる考え方や、どう育てていくかと言う目標は同じでなければなりません。
そのため、家でのママ・パパと集団生活の保育士とは、密に連携を取らなければならないのです。
ママ・パパは、子どもが保育園でどんな事をして、どんな様子だったのかを知らなければなりません。保育士も、子どもが家でどんな事をして、どんな様子だったのか知らなければならないのです。
中には、別にわざわざ書かなくても、毎日会うのだから話せばいいのでは?と考える方もいるかもしれません。 しかし、日々の連携を文字で残しておくことで、後に見直す事ができるのです。 例えば、子どもが急に保育園を嫌がった時、連絡帳を見ればさかのぼって子どもの様子を思い出し、原因を予想する事ができるのです。 連絡帳は、子どもを育てるために実に大切なものなんですよ。
連絡帳の形式
連絡帳には、様々な形式があります。
私の経験した事のあるものだけでも、形式は3つ。
この形式は、年齢の低い未満児(主に0歳児の初めや、入所間もない子ども)に使用する形式です。
保育士が、子どもの家での時間的リズムを把握します。
そこに保育園の時間的流れを書く事で、保護者も子どもの生活リズムを把握できるのです。
また離乳食期は特に、食事内容も合わせて記入する事で、離乳食を進める早さなども連携できるのです。
少し面倒ではありますが、子どものためと思って頑張りましょうね!
この形式は、年齢が少し上がった未満児(主に1歳児や、入所後生活リズムが把握できた未満児)に使用します。
時間表まではいりませんが、排泄や食事などは詳しく記入し合って連携をとります。
特に食事に悩みのある場合や、健康面で気になる場合は、この形式での記録がとても重要となるのです。
育児日記をつけているつもりで、しっかり記録していきましょうね!
この形式は、2歳児〜以上児全般に使われる形式です。
保育士は保育園での様子をしっかり記入して、保護者に伝える事ができます。
その一方で、必ず書かなければいけない事が特に決まっていないので、保護者が書く量は人それぞれで、保護者の考え方次第です。
もちろんこれ以外にも、園によって形式はもっと様々にあるでしょう。
連絡帳の書き方
では、具体的に何を書いたらいいの?と悩みますよね。
通常時の特に連絡事項がない場合は…下記の内容を書くと良いでしょう。
体温は、毎日同じ時間に計って記録する事で、子どもの平熱が親も保育士も分かります。そのため、何時もより高かった場合に、子どもの体調の変化をすぐ察する事ができるのです。 また、特に感染症が流行している時期は、より発熱に敏感にならなければいけません。保育園は自分の子どもだけが行っている訳では無いので、周りに迷惑をかけないようにしましょうね! また、家での様子と言うのは、子どもの成長を感じた時にその事を書き留めてもいいです。 しかし毎日成長を感じる訳ではありませんよね。 その日あった事や子どもの様子など、日常の事を日記を書くように記入すると良いでしょう。 保育士は、お家での子どもの様子を知りたいのです。 書く事が無いから…と何も書かないのではなく、日記感覚で子どもの様子を残していきましょうね!
私の保育士時代、必ず毎日1ページ長文の日記を書いてきてくれる保護者がいました。
末っ子のその子がとても可愛くて、日々の子どもの事を丁寧に記録されていたのです。私はその連絡帳を読むたびに、愛されて育っているんだな、と嬉しく思っていました。
いつもノートの最後2、3行が残されていて、そこに保育園での様子を書いて返していました。
こちらから個別にお願いがある場合などは、私も日々の様子に加えてお願い文章を書きます。いつもの場所に書いても、2、3行では収まらない事があるのです。
そんな時、次のページに続けて書いてしまいます。とは言っても、次の日の事をやり取りできる十分な余白が残っているもの。
しかし…
次の日連絡帳を開いてみると、余白が残っているページはとばして、新しいページに書いてあるのです。
そのため、その子の連絡帳はハイスピードで新しい物が足されていきました…。連絡帳のノート代は、個人負担。(相場150~200円ほど)勿体無い使い方をさせてしまった気がして、いつも気を遣って返事を書いていた覚えがあります。もちろんその保護者は、そんな事なにも気にしていない様子でしたが…
沢山書くのは良いですが、あらかじめ保育士に伝えるなどして、お互い要らないところで気を遣わないようにするのも大切ですよね。
保育士に伝えたい事がある時の書き方
もし保育士に伝えたい事留意してほしい事がある場合は…その悩みを付け足して書くと良いでしょう。
悩みと言っても様々でしょう。 例えば、離乳食がなかなか進まない等の場合は、家での食事の様子をふまえて、不安に思っている事を記入しましょう。 保育園でも意識をして食事に関わってくれるようになりますよ!また、保育園には栄養士がいるので、担任を介して相談する事可能でしょう。 子どもが保育園に行きたがらないと困っている場合は、もしかしたら保育園で嫌な思いをした事が原因となっているのかもしれません。また強いストレスを感じている事もあります。 集団生活は、それまでママと過ごした生活とは全く違います。保育士がいつも自分だけを見てくれている訳でもないし、同じ歳の友だちと過ごさなければならないのです。 そのため、子どものなりに気を遣ったり、我慢したりして疲れてしまうのです。 子どもからのサインを見逃さず、きちんと保育士に伝えていく事が大切です。保育士も、きっと感じている事はあるはずです。 原因は何かを見つけ、双方で対応策を考え、子どもが楽しい、行きたい!と感じられるようにしていきましょうね。
実際私が年長の担任をしていた時、途中入所してくる子どもが2人いました。
1人は女の子。女子の多いクラスだった事もあり、当初から友達ができるかとても不安を持っていたようです。
毎日連絡帳には、その子の家での出来事や様子、お母さんに話す気持ちが毎日丁寧に書かれてきました。
私はこの家での出来事などを、毎朝彼女に話しかけて共有しました。また彼女の本音を知れた事で、日々の生活の中でフォローしていく事ができ、彼女に笑顔が見られるようになっていきました。
このような変化を、毎日お母さんへ連絡帳で伝えるようにしました。
こんなやり取りが続き、彼女は直ぐにクラスに馴染んで、活発に生活するようになりましたよ!
保育士の側からしたら、この連絡帳があったから保護者とうまく連携して、子どもに接していけたのです。
この連絡帳の大切さを、しみじみ感じた経験でした。
保育士から見た連絡帳の重要性
では保育士は、連絡帳をどのように活用しているのでしょうか?
私の経験上では、
・一人一人の子どもの様子を理解するため ・個別の連絡をするため ・子どもの様子を日を追って確認するため ・保護者の気持ちを理解するため…などです
保育士は、保育に欠ける子どもを親の代わりに育てる役目があります。
そのため、ママ・パパと同じように子どもとコミュニケーションを取らなければならないのですが、1人をずっと見ている訳ではありません。集団の子ども1人1人を把握していかなければならないのです。
そのため、個々の保護者との連絡帳はとても重要なのです。
また、子どもにとって初めての集団生活を教えていく、大切な役割があります。子どもがより楽しく、快適に過ごすためにも、保護者との連携が大切なのです。
保育士の役割の1つに、保護者支援というものがあります。
親が不安では、子供も不安になってしまいます。そのため、保護者の気持ちを支えるのです。もし不安や悩みがある場合には抱え込まず、子どものためと思って保育士に相談しましょうね!
もちろん、お迎え時など直接話す事も大切です。
しかし保護者は沢山いるので、必ず話せるとは限らないのです。保育士としても、待たせてしまうのは心苦しい気持ちもあります。
保護者の悩みが分かっていれば、優先して保育士に話にいけるので、是非悩みなどは連絡帳に一言書きましょうね!
まとめ
このように、保育園の連絡帳とは大切な役割を果たすものなのです。
かと言って、書くのが難しい訳では決してありません。日記感覚で気楽に書き、悩みや困った事がある場合は、一言書くようにしましょう。
私も、4月から我が子保育園に通いだします。
これまでは保育士とし書いていた連絡帳ですが、これからは保護者としても書くことになり、そう思うとなんだか不思議な気分です。
忙しい時など書くのを忘れてしまわないか、少し不安だったりします。笑
しかし、大切な我が子のために、担任の先生と連携を取っていこうと思います!
皆さんも、保育士と可愛い我が子を育てるために、是非連絡帳を大切にしていってくださいね!