保育園の「布おむつ」について。導入の理由、何枚必要か…など
布おむつを導入している保育園へ、かわいい我が子が入園予定。でも家では紙オムツなので、初めての布おむつに分からない事だらけ…。
もしくは、候補の保育園が布おむつの園で、「布おむつって大変て聞くけど…」その事がネックで、入園を迷っている方へ…。
布おむつを使用していた保育園で勤務した保育士が、布おむつを使う理由や、何枚必要か、準備する物など、入園説明会では聞きにくい「布おむつ事情」について、ご紹介しています。
保育園の布おむつは何枚必要?
◆布おむつ
- 0歳児…14~20枚ほど
- 1・2歳児…10枚ほど
◆おむつカバー
- 0歳児…4~5枚ほど
- 1・2歳児…3~4枚ほど
この必要枚数をおすすめする理由は、1日にどれくらい布おむつを使う(交換する)か…が目安になります。
私の意見としては、洗い替え用の事も考えて…倍の枚数(14~20枚ほど)を準備しておくといいと思います。
※子どもによる、または季節によったりもするので、少ない時には5枚以下の時などもあります。
あくまで目安なので、年齢や子どもたちのその時の様子などで前後しますが、10枚以上替える…ということはほぼないので、そちらは安心してもらっていいと思いますよ。
◎1,2歳児になると、トイレに行くようになってくるので、1日あたりの布おむつ交換は5枚くらい。
なので、洗い替え・予備用に、倍の10枚くらいの準備をおすすめします。
布おむつの保育園準備には何が必要?
まずは、オムツカバーですね。布おむつを挟んでおくために使うものです。
生地は色々あるんですが、漏れにくく使いやすいのは、ビニールタイプ(素材:ポリエステル)のもの。(▼)
できればビニールタイプ、水を弾くポリエステル素材のオムツカバーを用意するといいと思います。
1枚当たり約560円など…楽天にはお得なオムツカバー福袋もありますよ♪
布タイプも可愛らしいのが沢山あるんですが、おしっこを布おむつが吸いきれず、オムツカバーにしみ出てしてしまう事もあるので…。
さらに言えば、ボタンタイプのものより、マジックテープの方が保育士的にはありがたいです…(汗)
ボタンで調節するタイプは、ゆったり履かせたり、ぴっちりとつけたりと便利なことも多いのですが、いざオムツをセットして、赤ちゃんにつけるぞ!っとなる時に「あれっ、○○ちゃーん!?」と遥か向こうへ…なんてざらにありますし…。
ボタンだと手で遊ぶのに丁度いいのか、保育士が止めたところから「ぽち、ぽち」っとボタンを子どもが外していって、下まで止める頃には上が外されていたり…
「○○くん、ボタンぽっちん上手だね。でも今はやめようねぇ?」と言いながら(それでも子どもは遊んでもらえて嬉しくて喜ぶんですが…)攻防戦を繰り広げていましたよ(*ˊᵕˋ*)
次に、中に挟むオムツです。
市販の布おむつには2種類あって、下図のように既に成形され、たたんだり…の手間がかからない成形型布おむつと、輪オムツと言って、1枚の布を自分で輪っかに折って使うタイプがあります。
▼楽天だと、成形型布おむつ5枚セット…税込600円。
私の務めていた保育園は、布おむつはレンタルでした。毎月オムツ料をいただき、子どもたちのオムツを替える頻度により、徴収する金額が変わります。
ただ持ち込みもOKとしていて、「我が子には、お手製の布おむつを使いたい」と言ってらした保護者の方は、手作りのオムツと、オムツカバーを準備。「先生これ作ったの、見て♪」と自慢げに見せてくれる方もいましたよ。
布おむつの作り方も、今はYouTubeなどの動画で紹介されていたりするので、作ってみたい…!って人には参考になるかもしれませんよ!
布を3つ折りにしてミシンで縫い付けていたり、そのお家によって種類は違いましたし、お店で売ってるものを使ってる方もいました。
保育園で布おむつ導入の「理由」
保育園で布おむつを取り入れている理由は、子ども達に「快」「不快」を学び、感じてもらえるようにすることです。
おしっこがでて、布おむつだと気持ち悪さがあり、その「不快」な気持ちを、保育士や保護者が替えて「快」になる。
「オムツが濡れると気持ち悪い、替えてもらうと、気持ちいい、すっきりする」という気持ちが子どもたち自身の中で少しづつ芽生える機会を作るために、あえて布おむつにされている保育園も多いのではないでしょうか。
他にも、
- 子どもとのコミュニケーションになる
- スキンシップタイムが増え、子供の変化がよくわかる
の意見もあって、家庭での布おむつ使用も注目されているようですね。
保育園での布おむつ…って大変!?
「保育園では、布おむつ」だと、おうちから登園する時も布おむつにしなきゃいけないの?と思う方も多いと思いますが、布おむつをおうちからしてくる必要はありません。
あくまで布おむつの「良さ」を取り入れての保育園の取り組みで、それを保護者の皆さんに強制することはありませんので、紙おむつでの登園でも大丈夫ですよ。
私の職場の保育園では、降園の時は基本的には紙おむつでした。
でもそれもその家庭によって違い、保護者の方が「うちは紙おむつではなく、布おむつにしてください」とお願いがあった場合、布おむつのままで降園する子もいましたよ。
布おむつがいい、紙オムツがいい…の希望がはっきりしている場合、担任の先生に伝えてみてもいいかもしれませんね。
取り替える頻度は、正直なところ、その子によって違います。
0歳児や、まだ環境に慣れていない子の場合、緊張でおしっこがでなかったり…と替える頻度がまちまちになるからです。
なので参考までに…保育園での目安は…
- 0歳児は30分単位
- 1歳児では1時間
2歳児くらいになると自己申告ができるようになってくるので、自分で「せんせー!おむつして!」とトイレが終わると教えてくれる子もいます。
布おむつを確認した時に、濡れていなければ替えないので、量は減ります。
ですが例えば夏など、たくさん汗をかいて、湿っていると気持ちが悪いので、おしっこをしていなくてもオムツを替えることもありますし、夏に沐浴をした後などは、清潔なおむつに…ということで濡れていなくてもおむつを替えることもあります。
大丈夫です!私の務めていた保育園では、保育園では布おむつを使用していましたが、自宅はおまかせでした。
小さい子ども達に、
自然とオムツが濡れて「不快」を感じ、
これがオムツを替えてもらって「快」になる。
ということに重きをおいて、布オムツを使用していました。
「パンツへ変えるタイミングもわかりやすい」という所を踏まえての保育園での使用なので、お家では紙オムツ、保育園では布おむつでも大丈夫ですよ。
お家で布おむつにしようとすると、洗濯なども大変ですし、無理して保育園に合わせる必要はないと思います。
私が以前務めていた保育園では、布おむつは水洗いをして、ビニール袋に入れて返却していました。
これも保育園によって違い、他の保育園では、おしっこの場合はオムツ入れにそのまま入れておき、うんちの時だけ洗ってビニール袋にいれる…など、その園によるでしょう。
ですが基本的には、使用済みのオムツは水洗い後、ビニール等で他の着替えなどとは別にして返却…が多いと思いますよ。
その子どもによって…だと思います。
布おむつでも紙おむつでも、すぐはずれる子ははずれますし、なかなかはずれれない子も…と様々。
ですが、快と不快を教え伝えていくことで、1、2歳くらいだとお昼寝やトイレに誘う時に「○○ちゃん、おむつ濡れてないから、トイレ行ってみようか」と伝えます。
初めは「おしっこをしよう」と考えてではなくでも、たまたまトイレに座ったタイミングでおしっこがでると、はじめは驚く子もいます。
ですが慣れてくると、自分から「せんせ、○○おしっこでてないから!」とトイレに行こうと声かけしてくれます。
私の担任が乳児だった頃、トイレットトレーニングを気にする保護者の方が非常に多かったです。
はじめは布おむつに難を示していた保護者の方でも、「今日は○○ちゃん、自分から座って、トイレでおしっこがでたんですよ!」と話すと「凄いねぇ!!今日はお家でも座ってみようか」と嬉しそうに話していたのが印象的でした。
連絡帳にも「お家では紙おむつですが、休日1度も濡らさずトイレでできました(^^)」など報告してくださる保護者の方も多かったです。
おむつ卒業が早いか早くないか…というよりかは、布おむつを使うことによって、子どもたち自身が「おむつにおしっこがでると気持ち悪い!だから、トイレに行こう!」と無自覚に思ってくれることが、おむつ卒業の第一歩だと思います。
- トイレトレーニング基本のキ
- 保育園でのトイレトレーニング事情
は、トイレトレーニングはいつから?保育園までにオムツがとれなかったら!?で紹介中です♪
トイレトレーニングに行き詰った時、参考にしてみてくださいね!
まとめ
保育園で使用する布おむつが何枚必要かは、子供の年齢による…という事、ご理解いただけたと思います。季節や性格など子供によって様々なので、様子を見ながら調整してもいいかもしれませんね。
布おむつだと大変…というイメージがあるのは恐らく、
- 替える頻度が紙オムツに比べ多いから
- 洗濯が必要だから
ではないでしょうか?
保育園で布おむつだからと言って、家でも布おむつにする必要はないので、大変な理由①は保育士さんのお仕事としてお願いできますよね。
②は…お子さんの通う園が、どこまで洗って返してくれるか…によっても大変度が変わってくるかもしれませんね!
でも導入するだけのメリットもあるって事も、頭の片隅に置いておくと、気持ちも楽になるかもしれませんよ。