初期段階で早めに治療!「グリーンネイル」の治し方
スカルプチュア・ジェルなどのネイルアートを楽しむ人の中には、爪がグリーンや黒っぽくなるグリーンネイルを一度は経験した事ある人もいるかと思います。
実は私もその一人で、ネイルサロンでオフしてもらった時、グリーンネイル発症に気づき、その時は、新しくジェルネイルをつけるのを断られてしまいました…
命にかかわる病気ではありませんが、悪化すると、爪が変形し痛みが出たり、爪が完全に剥がれてしまうこともあるので、早めの治療と、予防が大切です。
グリーンネイルとは??
爪の表面に細菌が増え、爪が緑色や、黒っぽくなっている状態を「グリーンネイル」と呼びます。
パンにつく青カビに似た色であることから、カビが生える…などと誤解されがちですが、実際はカビではなく、緑膿菌という細菌で、この菌がつくるピオベルディンという色素により、緑色に見えます。
緑膿菌は、私たちの皮膚や、腸にも存在する菌(常在菌)で、健康な人であれば、増殖することはほとんどなく、無害です。
ただ、院内感染の代表的な原因菌でもあるため、高齢者や免疫力が低下した人などは、増殖しやすく、危険な場合もあります。
グリーンネイルになる原因とは??
緑膿菌は、健康な皮膚や爪の上で増殖することはないのですが、湿った環境を好むため、はがれた爪と皮膚との隙間や、浮いたスカルプチュアと爪の隙間など、奥まったところが湿った状態になると増殖し、緑色の色がつきます。
緑膿菌というのは、私たちの生活環境ではごくごくありふれた菌で、ネイルサロンの器具等から感染するわけではありません。
また、他の指にうつる…ということもありません。
グリーンネイルを予防するには??
1.手が濡れたままの状態を避ける
重要なのは、その後、乾燥状態を保つこと!!水仕事の人も、手を長時間濡れたままにすることは、極力控えてくださいね。
2.清潔に保つ
爪の下に隙間がある場合、その隙間まで水や石鹸でよく洗います。
3.スカルプチュア・ジェルネイルのメンテはしっかりと!
スカルプチュア・ジェルが浮いてきた…ネイルがひび割れした!欠けちゃった!!
これらは、定期的にメンテナンス、リペアすることによりグリーンネイルの予防になります。
浮いてきたり、ひび割れたところから水が入りやすくなって、菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。放置はダメですよ!
4.セルフネイル派は、ネイル道具は清潔に!
清潔にするのは手だけではなく、ネイル道具もいっしょです。使用前に、エタノール等できちんと消毒してから使いましょうね。
初期段階でのグリーンネイルの治し方・治療法
初期症状の場合
初期症状(患部が表面のみ)の場合は、自分で治せるかもしれません。
- すぐに、スカルプチュア・ジェルをオフする
- 爪の先端部分であれば、爪切りで切る
- 表面であれば、やすりで削れるか試す
やすりで削る時は、削りすぎないように注意してくださいね。
病院での治療
病院はまず、皮膚科に行きましょう。
症状により、清潔を心がける、抗菌剤の内服薬を処方されるなどで治療します。また、ガンジタ*など他の病気を合併していることも多いので、そのケースでは、同時に治療が必要です。
グリーンネイルは治療に長い時間がかかるため、初期症状が出た早めの段階で治療するようにしましょう。悪化すればさらに時間もかかりますよ。
治療によって菌がなくなっても、爪に食い込んだ色味が残ることがあり、その時は、爪が伸びるのを待ってください。
*爪囲の発赤・腫脹、そして後に、爪甲の波状の不整形、変形、混濁などが生じてきます。横溝を生じることもこの疾患の特徴で、時に膿(うみ)が出る場合もあります。内服薬での治療が一般的なようです。
まとめ
私の場合は初期段階だったため、爪を清潔に保つことを心がけたのと、手が濡れるとすぐに水気をふき取ったおかげで、悪化せず、緑色の箇所も、爪が伸びると爪切りで切って、完全完治しました。
ネイルサロンでは、施術を断るところもありますが、セルフネイル派の人は、グリーンネイルの上からまたネイルをかぶせ、覆い隠す…なんてことは絶対にやめてくださいね。