【保育園を嫌がる時の対処法】泣きじゃくる子に、親ができる事
新年度を迎えるにあたり、お子さんが保育園を嫌がるのではないか?と不安になるパパママも多いのではないでしょうか?
特に初めて保育園に入園する場合は、新生活を楽しみに感じる一方で、親も子どもも不安でいっぱいですよね。
保育園通いは子供にとっても試練の時、保育園を嫌がる事はよくある事です。元保育士の私はそんな姿を何度も見てきました。
あまりに嫌がる日は休ませる方がいいのか…と思う前に、ここでお教えする私の元保育士としての経験を交えた対処法をまずは試してみてください。
年齢によって対処法が違うので、年齢別に紹介しています。是非、参考にしてみてくださいね。
Contents
保育園を嫌がる子の対処法
未満児(0・1・2歳児)の対処法
共働きで、女性も仕事を持っている現代。出産を終えて、仕事復帰をする方も多いのではないでしょうか?
仕事復帰にあたって、保育園に未満児から通わせる事が多いでしょう。
しかしいざ保育園に預けると、毎朝別れ際に子どもが大泣き…なんてことも多々あります。保育園に行きたくないと家を出たがらない、なんて事もあるかもしれません。
そんな時、
「まだ幼いのに申し訳ない」
「子どもにかわいそうな事をしてしまっている」
「どうしたら良いんだろう…」と悩んでしまいますよね。仕事に行きながら、涙を流しているママも多いのではないでしょうか。
3歳未満児の子どもが保育園を嫌がる場合の対処法は、3つです。
- 必ず迎えに行くことを約束する
子どもは、生まれてからずっと一緒にいたママが、一番の頼りの綱です。
そんな大好きなママと離されて、知らない場所で、知らない人ばかりいる保育園においていかれるのです。体は小さくても、子どもの心は不安で仕方がありません。
そんな時は、きちんと迎えにいくことを約束してみてください。そして、何があろうとも必ずその約束を守ってください。
「ママは絶対に迎えに来てくれる」とわかれば、徐々に安心して保育園に通えるようになるはずですよ!
- 意識的に抱きしめる
また、子どもはママやパパに抱きしめてもらう事が大好きです。抱きしめてもらうことで、自分を受け入れてもらえている、愛してくれていると感じるのです。
保育園では大好きな人がいなくて、不安な状態で頑張っています。
子どもといられる時は意識的に抱きしめて「あなたが大好きだよ」と伝えていってください。
それだけでも、子どもの心は安定していくはずですよ。
- とにかく明るく接する
そして一番大切なことは、ママやパパが明るく接することです。
ママが不安だったり、悲しい顔をしていたりしたら、子供も不安になってしまいます。
どんなに子どもが泣きじゃくろうと、いつも明るく「絶対迎えに行くからね!」と伝えるようにしましょう。
子供も、徐々に保育園の生活に慣れていってくれるはずですよ!
年少(3歳児)の対処法
共働きが多い現代でも、約半数の子どもは年少さんから保育園に通いだします。
それまでの3年間をママと過ごしていた子どもにとっては、初めての集団生活です。
初めての先生、初めての生活で、大きな不安を感じてしまいます。ママのいない事による強い不安から、保育園を嫌がる子も多くいます。
年少(3歳)の対処法としては、
- 必ず迎えに行くことを約束する
- 意識的に抱きしめる
1と2は、未満児の子どもに対してと同じです。
- 楽しい事、興味を持ちそうなことを話す
子供も3歳になれば、大抵の子がママの話を理解できるものです。自分の気持ちも話せるようになるので、会話をできるようになります。
そこで、
「保育園はこんなに楽しそうなことがあるんだ」
「羨ましいな」
と子どもと話をしてみましょう。
ママが羨ましがるほど楽しい事ができる保育園が、いつしか楽しみになるはずですよ。
とは言っても…
実は我が家の上の子も、この4月から保育園に通いだすんです。
元保育士の私は保育士として、年少の初めての登園日を経験したことがあり、対処法もわかっていますが、不安で仕方がありません。
保育士時代は、言い方は悪いですが、仕事なので所詮人の子でした。
しかし、今は自分がお腹を痛めて産んだ可愛いわが子。沢山泣くだろう事が予想できるから尚更、切なくて仕方がありません。
初めての集団生活、初めての環境に慣れていくのは「子どもが自分で乗り越えなければならない事」なのだからと言われました。
私も保育士時代は同じように思っていましたが、親になったら忘れてしまっていました。
誰でも、可愛いわが子を送り出すのには不安を感じます。しかし、この4月は子どもが自分で乗り越える試練なんです。
私たち親に出来る事は、子どもの帰る場所を作って待っていることだけです。子どもと一緒に、私たち親も成長していきましょうね!
年中(4歳児)の対処法
大抵の子は、年少までに保育園に入園しますが、家庭の事情などにより、年中で転園して新しい保育園に通いだす子もいれば、初めて通いだすのが年中から、という子もいます。
年中は友達の輪ができ始める時期でもあります。
分け隔てなく様々な友達と遊んでいたとしても、気の合う友達が見つかって、一緒にいることが多くなるのです。
そんな時期に転入すると、子どもの不安は大きいものです。保育園に行きたくないと言う子も出てくるでしょう。
そんな4歳の対処法としては、
- 必ず迎えに行くことを約束する
- 意識的に抱きしめる
- どうして嫌なのかを聞き、理解して共感する
4歳児になると、自分の意志がはっきりして、話せるようになります。
それまでは不安でも嫌でも悲しくても、泣いて表現していた子どもですが、嫌なことを話せるようになる年齢です。
家でゆっくり落ち着いて子どもと向き合い、どうして保育園が嫌なのか、聞いてみましょう。
どんなに些細な理由だとしても、きちんと子どもの気持ちを理解して、「嫌だったね」と共感してあげてください。
そして、解決方法を話してみましょう。
子どもも、最大の味方であるママに応援してもらえれば、頑張れるはずですよ!
- 子どもの良いところを認める
そして大切なのが、子どもの良いところを認めることです。
不安になっている子どもは、自分に自信が持てない事が多いもの。保育園で自分らしく生活する自信がないから、行きたくないと感じてしまうのです。
そんな子どもの良いところを一番知っているのは、ママやパパ。お世辞は抜きで、子どもの良いところを思い切り褒めてあげましょう。
大好きなママやパパに褒められれば、子どもも自信を取り戻せるはずですよ!
年長(5歳児)の対処法
時に年長で転園をしてきて、新しい保育園に通いだす子もいますよね。
子どもは5歳児にもなると、集団生活にも慣れて、仲の良い友達もできます。仲良しグループのようなものが出来ることもあります。
特に女の子は、男の子に比べて様々な成長が早いです。
きちんと意見を言ったり、責任をもって物事に取り組もうとする気持ちが強くなります。
そんな中に突然入っていかなければならないので、保育園が嫌になってしまう子もいるのです。
そんな5歳児の対処法としては、
- 必ず迎えに行くことを約束する
- 意識的に抱きしめる
- どうして嫌なのか聞いて、理解し、共感する
5歳児になると、どうして嫌なのかきちんと話をすることができます。どんなに仕事が忙しくても、必ず子どもの話を聞くようにしましょう。
特に、どうして嫌なのかは、どんな些細なことでもきちんと受け止め、共感してあげてください。
些細な事と感じることでも、子どもにとっては大きな悩みです。それを乗り越えていく事で、成長していけるのですよ。
- 担任の保育士に相談する
また、子どもの悩みや、嫌だと感じていることは、必要であれば担任の保育士に伝えましょう。
そのときは、毎日の連絡帳などで伝えると良いです。
直接話しをしていると、子どもも敏感に感じ取ってしまうことがあります。
子どもが悩んでいることを知れば、保育の中で上手に解決してくれるはずですよ!
- 保育士との連携をしっかりとる
そして、保育士は保育園での母親役です。
家であったことなど、こまめに伝えていってきちんと連携をとるように意識しましょう。
登降園時の立ち話でもかまいません。
子どもの気持ちや頑張っていることなど、保育士の耳に入れておくことで、保育園でも認めてもらえるようになりますよ!
嫌がる時は「休ませる」は正解??
対処法を試してみたけれど、どうしても毎日嫌がって泣く…という時は、無理をさせないで休ませたほうがいいのかな?と考えますよね。
子供にとって保育園に行く事は仕事でもないし、まだ生まれて数年しか生きていない子どもです。無理をさせたくない!という親心は当然のことです。
しかし結論から言うと、休ませてはいけません。
もちろん、熱が出た、感染症にかかった…などのやむを得ない時は仕方ありません。
ですが、「保育園が嫌だから」という理由で休ませることは、しないようにしましょう。
もし、嫌だからと言えば行かずに済んでしまう経験をしてしまうと、「嫌なら休んでいい」と癖になってしまいますよ。
保育園時代であっても、特に年長さんは責任のある事をするようになります。行事の進行や、動物の世話など、一人も欠けてしまってはいけない事が増えていくのです。
しかし、「保育園を嫌がるから」「無理をさせたくないから」と休ませる癖がついていると、責任感は一向につかずに過ぎてしまします。
そのまま学校に行くようになり、苦労するのは子どもです。
子どもが嫌がることは、無理をさせたくないのはわかります。しかし、絶対に休ませることはしないようにしましょうね!
嫌がる子どもの保育園での1日
では、朝あれだけ泣いて別れた子どもは、一体保育園でどのような1日を送っているんだろう?と思いませんか?
ずっと泣いていて、目がパンパンになってしまってはいないか?
給食も食べられないのではないか?
そんなに泣かせて、本当に子どものためになるのか?など、別れてからのママの頭は、子どもの事でいっぱいでしょう。
「朝どんなに泣いて別れたとしても、大抵は午前中にはケロっとしている」ことが多いです。 きっと拍子抜けしてしまうでしょうが、子どもはそんなに弱くはありません。 どんなに小さい赤ちゃんでも、ママがいないとなれば仕方が無いと諦めるのです。未満児の子は、午前のおやつ時には大抵泣き止んで、オヤツを食べていましたよ!
もちろん中には1日の大半を泣いて過ごす子もいますが、これは保育士側の力量も関係してくると、私は思います。
と言うのも…私は保育士1年目で年少を担任しました。
入園してくる子ども達と同じで、右も左も分からない状態。内心不安でいっぱいでした。保育の勉強はしてきましたが、実際の対応の仕方は分からない事が沢山。
子どもが泣いていると、先輩の保育士の助言の通り、安全に過ごせる事を第一に動いていた覚えがあります。
しかし、子ども達にとって担任の保育士は、母親がわりの存在。
これでは子ども達は安心して過ごすことはできないよなー…と今になって思います。
経験を積むごとに、登園して泣く子どもを受け止められるようになり、ずっと泣いているという事は無くなった気がします。
もちろん、最初から上手に対応できる保育士が大半でしょうけどね。。
時間はかかっても、ちゃんと子どもは保育園に慣れていきます。子どもを信じて、担任の保育士を信じて、預けていきましょうね!
まとめ
このように、保育園を嫌がる子どもには理由があるのです。
子どもが小さければ小さいほど、それが上手に伝えられないので泣くのです。
しかし、可哀想だからと思ってはいけないのです。子どもが一つ成長するための試練なのです。わかっていても、可愛い我が子の泣き顔を見ると、つらくてたまらないでしょう。
でも私達親も、一緒に成長する時なのです!
私も4月からの子どもを想像しては、絶対大丈夫!と自分に言い聞かせています!
皆さんも、是非これらの対処法を参考に、子どもと乗り越えていきましょうね‼︎