おっぱい詰まりの取り方。産後一番悩む乳腺炎、放置すると大変!
おっぱいが詰まって痛い…!私も乳腺炎を発症した直後は、息子の手が胸に当たっただけで、激痛が走りました…。
産後ママを一番悩ませる病気、乳腺炎の対処法について、
■助産師さん推奨!おっぱいの詰まりを感じた初期段階に、やるべき対処法
■初期段階での処置に間に合わなかった場合の、病院での処置内容
と、私が二人目の授乳で怠ってしまった事、その結果どのように乳腺炎になってしまったのか…をお話したいと思います。
Contents
おっぱいの詰まり「自分でできる取り方」
インターネットで調べると、乳腺炎になった場合は冷やすといいという内容も目にします。
温めるのがいいのか?冷やすのがいいのか?
・・・迷うところですが、
私は長女を出産した時、助産師さんに言われた言葉を思い出して実行!!!
今回も、次男を出産した病院の助産師さんに確認したら、
「まずマッサージをして、ある程度つまりが取れてから、炎症を抑えるために冷やすこと」
「最初に冷やしてしまうと、余計につまりが取れにくくなる」
とおっしゃっていました。
焦っておっぱい全体を蒸しタオルで温め、痛みに耐えながらマッサージ。その後、授乳を繰り返しました。
いつもよりも息子の飲みが悪かったので、搾乳もしました。
その時の母乳はつぶつぶの塊が入った黄色いもの…。ドロッとした母乳も出たし、「詰まりは解消されたかな?」と楽観視していましたが、私の今回の場合は、時すでに遅し!!
翌日は悪寒と38.7℃の高熱が出て、病院のお世話になることに…。
今となっては、この日中に病院に行っておくべきだったと思います。
翌日に病院に行った際「どんなに重症でも、夜間は対応できない」と助産師さんに言われたので、夜中に高熱がでなくてよかったとホッとしました。
詰まりから、乳腺炎へ発達していった経緯
乳腺炎は一般的に、
- 授乳の回数不足
- 赤ちゃんが上手に吸啜(きゅうてつ)できていない
- 高カロリーな食事
- 水分不足
- 乳頭の傷などから細菌が入ることで引き起こされる
と言われています。
母乳の出がいいあまり…
私の場合、思い当たる一番の原因は、吸啜(きゅうてつ)。
つまり赤ちゃんの母乳の吸い方に問題があったのだと思います。
授乳は赤ちゃんが大きく口を開けて、なるべく深く乳首・乳輪をしゃぶることが大事 なのです。 そうすることで効果的な吸啜(きゅうてつ)にもつながりますし、乳首に傷をつけない予防にもなります。
しかし私はあまりに母乳の出がよかったため、赤ちゃんは口を動かさなくても、かなりの量の母乳を飲むことができました。
結果、ついつい深くおっぱいをくわえさせることを怠ってしまい、下のほうの出にくい乳腺(乳腺は何本か開通しています)が刺激されずに、詰まってしまったようです…。
おっぱいを詰まらせない為に、抱き方の工夫も必要
そして私が怠ってしまったもう一つの大切なことが、抱き方です。
授乳は色々な抱き方で行うとよいと言われています。横抱き、縦抱き、フットボール抱き…。
全体を刺激して、流れない、使われない乳腺を作らないことができるのですが、これもついつい飲ませやすい横抱きでずいぶんと長い間、授乳を続けてしまいました。
授乳時間が空き過ぎた…!
最後に、恐らく決定打になったのは、いつも2時間半おきに授乳していたのですが、外出していたために3時間半あいてしまったことでしょう、、、
気が付いた時には、息子の手が軽く胸に当たっただけで、悲鳴をあげるほどの激痛が走る状態に、、、
大きなしこりの周りの炎症(外側にぽこんと腫れて熱を持った状態)を発見!!!
・・・ピンクに膨れ上がっていました…。
おっぱいの詰まり対処法(医師の処置)
基本的におっぱいが詰まってしまった場合、外科的処置がない限り、授乳の問題は助産師さんが対処してくれます。
母乳外来や助産院、産婦人科にいる助産師さんがマッサージを行い、薬の処方を産婦人科医が行います。
私は息子を出産した産婦人科に電話をかけて相談したところ、すぐに来るようにという指示がありました。
病院に着いてからは、痛みに耐えながらマッサージをしてもらい、赤ちゃんに母乳を飲んでもらうという工程を何度も繰り返し…時間にして1時間半。
ぴゅーぴゅー飛び出す母乳に、ゲラゲラ吹き出すほど笑いながら…(笑)
結果、大きなバスタオルがびちゃびちゃになってしまうほど出ました(笑)
詰まっている母乳は赤ちゃんにとって「美味しくない」と言われています。そのため、嫌がって飲まない子も多いそうですが、うちの息子は本当に頑張って吸ってくれました。(ありがとう…涙)
乳腺のつまりをとるのに一番良い方法は、赤ちゃんに直接吸ってもらうこと。 助産師さん曰く、乳腺炎は産後1,2か月の間に起こることが多いため、硬くなった乳頭や乳房では新生児は上手におっぱいを吸啜(きゅうてつ)できないので、おっぱいをマッサージして、母乳が出やすい状態を作るのが助産師さんにできること、後は赤ちゃんの頑張り次第だそうです。
「赤ちゃんが吸ってくれて、黄色い塊いりの母乳を出せたから軽い乳腺炎ですんだのよ!まずいおっぱいを頑張って飲んでくれたことに感謝だね!」と担当してくれた助産師さんも言っていました。
私が前日に行った、蒸しタオルで乳房を温めてマッサージをしてから授乳する、という方法は効果的だったようです。
病院でもマッサージ後に冷えピタを渡され、患部を冷やしました。
産婦人科で二日連続でおっぱいマッサージをしてもらい、先生からは葛根湯と抗生物質が処方されました。
それから発熱は2日目で治まり、1週間ほどで胸の痛みもようやく落ち着いたのです。
初期だと痛みも軽くすみますし、完治も早いと思います。 一度プロにマッサージしてもらうと、どれくらいの力でマッサージしたらいいのかもわかるので、もしまた乳腺炎になったら、まずはお家で真似してマッサージしてみることもありですね。 周りの乳腺炎経験者に聞くと、二回目以降は自力で直したという人も数人いました。
痛い痛~い乳腺炎に二度とならないために、授乳しているところを見てもらって、もう一度プロのアドバイスを受けるのはいかがですか?
助産師さんは「詰まりやすそうな部分」を教えてくれますし、赤ちゃんが上手に吸啜(きゅうてつ)できていない原因も探ってくれます。
私も「赤ちゃんのくわえ方が浅い!詰まりそうな硬い部分をほぐしながら、授乳してください」という有難~いアドバイスをもらいました!
「心を鬼にして、あなたのためにほぐすよ!!」と言った助産師さんの前置き通り、マッサージは悶絶…。
最中は確かに鬼のように見えた助産師さんですが…あのマッサージなしでは解決することはできなかったと、心から感じます。
本当に頼りになりました…。
ただお産が立て込んでいる時は、おっぱいマッサージを断られる場合もあるので、助産院や乳腺炎に対応してくれる病院のリストを用意しておくのがいいと思いました。個人で出張してくれる助産師さんもいますよ!
今後詰まらないためにできる事
今回の私の教訓は「初心にかえって、基本に忠実に授乳すること!」でした。
赤ちゃんが大人しく寝ていると、ついつい授乳の間隔をあけてしまいがちですが、やはりこまめに授乳しなければいけないな、と思いました。
- 授乳前、マッサージで少し胸をほぐす事
- 色々な角度から深く、くわえさせる事
にも気を付けています。
抱き方も、意識して変えています。
横抱き、縦抱き、フットボール抱きを交互に行うようになってから、胸の状態も以前より柔らかくなりましたよ!
プラスアルファ予防で行っていることは、搾乳です。
長女の時は胸が張ると搾乳していたのですが、不必要に搾乳をすると、需要があると感じてどんどん母乳を作ってしまうと聞いていたので、下の子はあえて搾乳せずにいました。
息子も結構な量を飲む方だと思うのですが、それ以上に母乳の出がいいので、「胸が張って痛い」と助産師さんに相談したところ、
GOサインが出ました。
確かに搾乳機を使うと、そのあと胸が張りやすい気がしますが、以前よりも詰まりにくくなったと思います。
お医者さんからいただいた葛根湯は乳腺炎の予防にもなると聞いたので、治ってからも飲んでいます。
これはまだ試していませんが、初期の乳腺炎にはカロナール(解熱剤・痛み止め)も、炎症を抑えるのに効果があると助産師さんからの情報です。
食べ物や飲み物は乳腺炎の直接的な原因にはならないという話もありますが、こちらも頭の片隅に置いています。
なるべく甘いものや油物は控えて、水分を多くとるように意識。
ただしあまりストイックになってしまうと、まだまだ続く授乳期間が辛くなるので、
「洋菓子よりは和菓子にしよう」
「授乳前後は水を飲もう」
「揚げ物は食べ過ぎないようにしよう」くらいのゆるい感じで、ですね。
まとめ
乳腺炎は一度経験した人なら、もう二度となりたくないと思うほど辛いものです。
私は長女の授乳期間1年間では乳腺炎にならなかったので、二人目は完全に油断してしまい、まんまと乳腺炎になってしまいました…。
長女を出産した病院は完全母乳育児にかなり力を入れている病院で、産後2日は授乳のたびに助産師さんが来て、アドバイスをするほど。
思い返せば長女の時は、このアドバイスに忠実に授乳、おっぱいのケアをしていた気がします。
夜も頻繁に子どもが起きる時期は、ストレスと疲れが知らず知らずのうちにたまり…。
きっと乳腺炎は一つの原因で起こるのではなく、色々な要因が重なって発症してしまうのではないかと思います。
人それぞれの体質によって、予防法や対処法も違うはず!もしかしたら時期や季節によっても違うのかもしれません。
でも大切なのは「胸の変化に早めに気づいて、ケアしてあげること」ではないでしょうか。
赤ちゃんにとって穏やかで幸せな授乳タイムが続く様に、自分の体を大切にすることを忘れずに、毎日を過ごしたいと思います。