乾燥肌で顔の粉ふきが気になる…対策・予防で自分史上最高の潤い肌へ!
冬だけでなく夏場でも、頬、口や目の周りがカサカサ乾燥、時には粉ふき状態にも…そんな乾燥肌に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
乾燥する冬場ならもちろんですが、どうして夏場もこのような症状が出てしまうのでしょうか。
また、このような状態の時にメイクをしても、化粧ノリは悪くムズムズして擦るのでメイクが崩れがちになってしまいますが、どうしたら予防できるのでしょうか。
今回は、乾燥肌で顔に粉がふいてしまう原因と、対処法、予防方法を紹介したいと思います。
Contents
顔の粉ふきの原因
顔の粉ふきとは、顔の肌が薄くむけて細かいフケのように剥がれ落ち、それが粉をふいているように見える状態を言い、主な原因は、肌の乾燥です。
基底層で生まれた新しい肌細胞は、時間をかけて丈夫な角質に成長、徐々に肌表面の角質層へと押し上げられていきます。一定期間、角質層にとどまると、最後には肌の役目を終えて剥がれ落ち、次の角質へと変わっていくのです。この繰り返しの事を、ターンオーバーと言います。 しかし、肌が乾燥していると、肌に潤いが不足してしまい、本来潤い満たされるべき基底層での「肌を作り出す機能」が低下してしまいます。 すると順々に押し上げられる肌細胞サイクルが滞ってしまい、その間に硬くなってしまうのです。 硬くなった角質は、こわばって厚くなり、細かい亀裂を生じるようになります。亀裂よって肌のキメが乱れ、肌の表面の角質が乾燥して粉々になってしまうのです。これが、顔の粉ふきに繋がっていきます。
また、肌が乾燥すると肌の調子が乱れ、不要な角質が剥がれ落ちにくくなってしまいます。
正常に剥がれ落ちない不要な角質が原因で、顔に粉がふいているように見えることもあるのです。
この顔の粉ふきの状態を放置していると、症状が悪化して赤くひび割れたり、肌が大きくめくれたりするようになるので要注意です。
肌荒れが元で肌の乾燥が進んでしまう悪循環に陥り、キメの乱れた肌のすき間からホコリや雑菌が入り込んで炎症を起こすこともあるのです。
負のスパイラルに陥る前に、早めに対処する事が大切です。
また、事前に粉ふきを予防する事も大切になってきます。
乾燥の原因
では、乾燥の原因はどんなものがあるのでしょうか。
①空気乾燥による水分量の低下
空気の乾燥によって、潤いが失われて切り傷や擦り傷を作りやすくなります。冬場に手足がカサカサになるのはそのためですね。
同じ事が顔にも当てはまります。
しかし顔は、新陳代謝が高く、皮脂によって潤っているように見えやすいので、空気の乾燥の影響に気づくのが遅れてしまいがちです。
乾燥は冬だけでなく、夏もエアコンの風によって、肌の水分量が失われています。
冷えすぎた室内に長時間いると血行が悪くなるので、肌が内側から乾燥している状態(インナードライ)になっている場合もあります。
手足が乾燥する、エアコンの風に当たったり寒い部屋に長時間いるという時は、顔の肌も乾燥しています。丁寧な保湿ケアに切り替えて、しっかり保湿をするようにしましょうね。
さらに、紫外線も乾燥肌を招く要因です。紫外線対策は夏場だけ、晴れの日だけ…と思っていませんか?紫外線は一年中降り注いでいて、曇りの日でも晴れの日の65%は紫外線が降り注いでいるんです!絶対に焼かない紫外線対策の基本も粉ふきから脱出するにはマストです!絶対に焼かない!紫外線対策の基本ルール
②メイクで肌に負担がかかっている
顔の粉ふきは、メイク方法にも影響を受けます。
ファンデーションの選び方や塗り方ひとつで、良くも悪くもなるのです。
特に多いのは、綺麗に見せようとファンデーションを厚塗りする場合。
メイクは崩れやすくなり、それを塗り直す事で肌に負担がかかって乾燥を進ませ、粉ふきの症状を悪化させてしまう事があります。
メイクをする時は、化粧水や美容液で肌を整え、化粧下地を使ってファンデーションを重ね付けする必要をなくし、ファンデーションは薄くつけるようにしましょう。
③加齢によるもの
加齢は、体の様々な機能が衰えていくものですが、肌に関する機能も同じです。
肌の奥の基底層肌細胞を作り出す機能が衰える上に、水分を保持するコラーゲンやセラミドなども減少していくのです。
そのため、肌再生が滞り、細胞のすき間の水分が不足するので、健康な肌を保てなくなってしまうのです。
ハリと弾力のある肌をキープするには、普段からのエイジングケア(年齢に応じたケア)が大切になります。
④睡眠不足、栄養不足
睡眠不足はお肌の大敵です。肌は、夜眠っている間に作られます。潤いのある肌を保つためには、十分な睡眠、休息を取る事が必要なのです。
また、きちんと三食食事を摂っているつもりでも、バランスが偏って肌に必要な栄養が行き届かない場合も、乾燥の原因となります。
特にたんぱく質は、角質の主成分となる栄養素なので大切です。またそれぞれの栄養素をバランス良く食事に取り入れる事が重要になります。
粉ふきを改善するために摂りたい栄養素 保湿のカギは肌最上部にある0.02mmほどの薄い層:角質層。その角質層の中にある細胞間脂質の、水分を貯めこんで逃がさない性質によって、お肌を水分で満たし、潤いのある肌を保ってくれているんです。 そして、この細胞間脂質の約半分を占めるのが保湿成分セラミドで、オメガ3脂肪酸は、その「セラミド」を作ります。 オメガ3脂肪酸を豊富に含む食品は、スーパーフードのチアシードやアマニ油など。保湿成分セラミドを作るだけではなく他にも、代謝アップ効果でダイエットをサポート、便秘改善など嬉しい栄養がたくさん!効果的な食べ方等はそれぞれの記事で! 亜麻仁(アマニ)油は危険!?美容・健康に良いおすすめ食べ方、効能 では、もし粉ふきになってしまった時はどのような方法で対処すると良いのでしょうか。お家で出来る対処法を3つ紹介します。 熱いお湯の方が血行が良くなり、肌に良い感じがしますが、お湯が熱すぎると肌に必要な皮脂も落としてしまうんです。入浴はぬるめのお湯を使うこと。 粉ふきは、肌のバリア機能が乾燥によって失われ、肌が無防備状態になった時に起こり、熱いお湯に浸かって皮脂を落としてしまうということは、致命的な原因となってしまうのです。 お湯の温度は体温と同じぬるま湯にし、ゆったりと浸かってリラックスするのがオススメです。 洗顔は、皮脂を落としすぎるのを防ぐために、35度程度が理想的です。 実は乾燥肌対策には「お風呂の浸かり方」が最重要だったりします。 そこでたった2週間でお肌の水分量2倍!今日から実践できるお風呂の入り方、詳しくは別記事で!乾燥肌を改善する【お風呂の浸かり方】たった2週間で作るツヤ美肌 自分の肌質を見極めよう 頬や口周りの粉ふきが気になる方の中には、一年中、同じ洗顔料やスキンケアグッズを使用している人がいるようです。 例えば夏場、テカリを抑えるオイリー肌用の洗顔料などを使用して顔のテカリをおさえ、秋や冬にも同じオイリー肌用の洗顔料を継続して使用する…この場合の問題点は、オイリー肌とは思い込みで、Tゾーン以外の頬や口周りは乾燥しやすい混合肌だった…という事にあります。 自分の肌質をしっかりと見極め、季節にあった洗顔料、スキンケアを行う事が大切です。 洗顔料はマイルドタイプを 粉ふきにお悩みの方は、基本、洗顔料は洗浄力が強すぎないものを使用するようにしましょう。低刺激で無添加、肌に負担の少ない天然成分中心の泡立ちの良いものがオススメ。洗浄力が強すぎると、必要な皮脂までも落としてしまって乾燥の原因になります。 合わない洗顔料に見切りをつけよう 洗顔料自体が刺激になって、弱った肌にダメージを与えてしまうことも。洗顔後にツッパリを感じるものは、避けるようにしましょう。新しい洗顔料にチャレンジしたけど、新しくしてから乾燥が気になるようになった…それはその洗顔料が合っていない証拠です。使用は中止しましょう。 クレンジングにも要注意 クレンジング剤にも肌に刺激となるものがあります。特にシートタイプやオイルタイプは、負担が大きいので粉ふきが気になる時は使用を控えましょう。 メイクの落としやすい化粧品を選ぶなど、工夫も必要となります。 洗顔もクレンジングもゴシゴシ洗いは厳禁です。半熟卵を扱うくらいの気持ちで優しく肌をなでましょう。 粉ふきの改善には、日頃のスキンケアが大切になってきます。 まずは、化粧水や乳液、美容液を見直してみましょう。 普段のスキンケアを全て取り替えなくても、保湿力の高い美容液などを1つプラスするだけで効果があります。化粧水を二度付け、三度付けするだけでも違いますよ。 季節によってお肌の調子は変化するので、肌の様子を見ながら化粧水を換えるなど工夫が必要です。 また、乾燥して弱った肌には、ちょっとした刺激でもダメージが大きいです。スキンケアには、低刺激で天然成分配合の品質の良いものをオススメします。 粉ふきを改善する成分としては、①ヒト型セラミド②天然保湿因子(NMF)などが効果的です。 これらの成分を効率よく摂り込める化粧品を選ぶと良いでしょう。 ちなみに、唇の乾燥は顔とは違った乾燥対策が必要です。ぷるぷるで魅力的な唇を手に入れる特別なケア方法はこちらで唇のガサガサが治らない!?唇が乾燥する人に共通すること 粉ふきが一年中続き、いつまでも治らないという場合は、皮膚科を受診することで早く治す事ができるかもしれません。 皮膚科では、主にステロイド外用薬が処方され、様子を見ながら強い薬に変えていきます。 症状の軽い場合などは、短期間で改善する事ができます。 ちなみに、皮膚科で処方される薬は、アルメタ軟膏やキンダベードなどが定番です。乳幼児にも処方される弱い薬で、効き目も穏やかです。 ステロイド剤を避けたい場合には、ヒルドイド、白色ワセリン、ケラチナミンなどが乾燥肌の改善に効果的な薬として処方されます。 しかし、効き目もそれなりなので、早く治したい時は症状に合ったステロイド剤を短期間に、処方通りに使うのが最も良い方法でしょう。 ●食生活を見直す バランス良い食事は、健康の為にとても大切です。 肌を健やかに保ち、顔の粉ふきを防ぐためには、まずバランスの良い食事を心がけましょう。 美容と健康のために、ビタミンやタンパク質などを積極的に摂ると良いでしょう。 バランスの良い食事を摂ることで、体の内側も肌荒れを防ぐことが出来ます。 とはいえ、全ての食事でバランス良く栄養を摂るということは、難しい時もあります。そんな時は、サプリなどを上手使って補うのもの良いでしょう。 ●睡眠はしっかり 睡眠不足は肌の調子を低下させてしまい、結果顔の粉ふきなど肌の悩みの原因となります。 美容と健康のためにも、睡眠は6時間以上を確保するように心がけましょう。 また、寝る前の読書やパソコン、スマホの使用は、安眠を妨げてしまう事があります。特にスマホは眠る直前まで操作しがちですが、質の良い睡眠時間にするためにも、電気を消したらなるべく使用を控えるようにしましょう。 ●室内の乾燥に気をつける 快適に過ごすためにはエアコンは必需品ですが、エアコンを使用すると室内の空気が乾燥するので、肌も乾燥しがちになります。 エアコンを使用する時は、加湿器を併用したり、濡れタオルを室内に干すなどして乾燥を防ぐようにしましょう。 温度を管理されているオフィスなどでは、マスクをして肌の潤いを保つようにする事が大切です。使用するマスクは、触れている部分が綿素材になっているものや、綿のマスクを選ぶと良いでしょう。綿のマスクは肌当たりがソフトなので、顔に粉がふきやすい方にオススメ。不織布のマスクの場合は、肌に触れる部分にガーゼを一枚挟むと、やわらかい肌あたりにする事ができますよ! このように、顔に粉がふいてしまうのには「乾燥」という大きな原因があるのです。 しかし、きちんとした対策や予防をしていけば、そんな顔の粉ふきの悩みも解消されるはずです。 私も、少し前まで冬場になると、口や目のまわりが乾燥して白く粉がふいてしまっていました。洗顔後にツッパリを感じる事も多々あったように思います。しかし、これではいかん!とスキンケアを一度見直して見たのです。 すると、あんなに乾燥していた肌が、歳をとったのに粉をふくことが無くなったんです。知らず知らずでしたが、たまたま粉ふきの対策をとっていたようです。 もし今、乾燥顔に粉がふいてしまうと悩んでいるのであれば、どれか1つでも対策を試してみてどうでしょうか? きっと改善されていくはずですよ!顔の粉ふきとサヨナラして、楽しい日々を送りましょう !
粉ふきの対処法
①入浴はぬるめのお湯で
②洗顔
③スキンケアは低刺激&保湿力の高いもの
④皮膚科に行く
粉ふきの予防
まとめ