卒乳できない原因と、「断乳の仕方・タイミング」について
卒乳できないのは、何が原因?
その答えはきっと、お母さん側の原因と、子供の側の原因にあるでしょう。
卒乳できない…を解決する為のポイント「離乳食・タイミング・根気」にフォーカスして、9ヶ月半で息子を卒乳させた、卒乳の仕方、卒乳の流れをご紹介します。
一般的には、1歳頃から徐々に断乳を考えるお母さんが多いと思いますが、元保育士の私も「息子が4月から保育園へ入園する前に、断乳できるようになりたい」という思いから頑張った結果です。
卒乳できない…とお悩みの方にとって、解決の糸口になれば、幸いです。
卒乳できないのは、何が原因?
卒乳できない原因には、お母さん側の問題と、子ども側の問題があるかと思います。
まずお母さんの側の問題としては、
- 授乳することが、子どもとの大切な時間
- 次の子どもを考えておらず、今回で最後の授乳期…
などの思いがあって、
- できるだけ長く、授乳を続けたい…
- 子どもが欲しがるだけあげたい…
そんな思いで、結果ずるずると授乳してしまい、いつの間にか卒乳できなくなってしまっていることが考えられます。
他にも、離乳食がなかなか思うように進まず、栄養面が心配で、つい授乳に頼りすぎてしまい、悪循環のように、どんどん離乳食も進まなくなってしまう…パターンもあるでしょう。
子ども側の問題としては、
産まれてからずっと授乳をしてきてもらっているので、当然授乳に関しては執着しやすくなる子が多いことがありますが、1歳を過ぎると自分の意思もはっきりしてきて、喃語でも、少しずつ思いを伝えられるようになるので、そこまで欲しいわけではないけれど、甘えたい気持ちから、授乳に依存してしまうことがあります。
ということがあるので、まずは離乳食に興味が持てるような取り組みをしてみましょう。
卒乳の仕方…キーワードは離乳食
私自身、子育てをする上で「離乳食を上手く進められるのか」という不安を強く抱いていたので、まずは息子が生後3ヶ月頃から、原色が多く使われていて、プリンやおにぎりなどの食べ物のイラストが描いてある簡単な絵本(ぶんぶんきいろ)を読み聞かせしました。
生後3ヶ月でも、簡単なイラストや繰り返しの多い言葉などがある絵本(例:がたんごとんがたんごとん)であれば、しっかりと目で見て、耳で集中して聞くことができます。
「だるまさん」シリーズの絵本も、定番ですが、子どもの反応がとてもいいです。
まず我が家のでは、生後5か月から離乳食を始め、はじめはただの10倍粥ですが、大袈裟なくらい、
「おいしそうだねー」
「良い匂いねー」
「モグモグ上手だねー」
・・・とにかく褒めることだけに力を入れました。
これは離乳食中期、後期、完了期になっても続けるよう、心掛けたことの一つでもあります。
ただずっとスムーズに進んだわけではなく…、
子どもも、月齢があがるごとに少しずつ知恵がついてくるので、当然食べる前には少し警戒している時もあって、食べてもすぐに吐き出してしまうことや、泣いて嫌がる時もありました。
「離乳食ではなく、一日でも授乳のみに戻してしまったら…もっと離乳食に興味をなくしてしまうかもしれない…!」
と思い、一口だけでも食べられるように、根気よく離乳食を続けました。
生後7、8ヶ月頃からは、食べたがらない時には「アンパンマーン」など、子どもが好きなフレーズに乗せて口に運ぶのもお勧めです。こんな単純なことでも、子どもは楽しい気持ちになり、案外パクッと食べてくれる時があるので、その時には思い切り褒めてあげましょう。
このように根気よく進めていけば、ご飯の時間が習慣化されていくはずなので、1歳過ぎた頃から卒乳を考えてもいいと思います。
保育士をしていた時に、先輩方に様々なことを教えて頂けたので、自分の子育てに参考にできた…という感じです。
私一人の考えでは到底、思いつかないことばかりで。笑
離乳食が思うように進んでいない…というのは、子育ての悩み「あるある」です。
順調だった離乳食…生後10ヶ月で急に、スプーンを口に運んでも食べようとしない…!
しかしこの時期に食べなくなるのは、赤ちゃん成長の上で、おかしい事ではありません。
離乳食を突然食べなくなった原因は?「離乳食を食べない原因と対処法」で、私の経験もふまえてご紹介していますので、離乳食の進み具合に不安の方は、参考にしてみてくださいね。
卒乳のタイミングは?
卒乳のタイミングとしては、
- 離乳食が3回食になった
- 様々な食材に興味を示すようになった
時でしょう。
私は息子が生後9か月の時に3回食にしたので、その頃から卒乳を意識しはじめました。
その頃は朝の離乳食後と、夜寝る前の2回授乳をしていましたが、よく離乳食を食べていたので少し飲む程度でした。
特に「この日に卒乳しよう」と決めていたわけではないのですが、9ヶ月半の時、朝ご飯後に何となく欲しがる様子がなかったので授乳をしないで様子を見ていると、その後も欲しがる様子がなく、お昼ご飯までもたせることができました。
「もしかしたら、夜もあげずにいけるのでは…!」と思い、夜ご飯後もあげずにいると、しばらくしてうとうとし始め、そのまま寝てしまったのです。
その日からあっけなく卒乳できてしまい、正直もっと苦労するかと思っていたので拍子抜けでしたが… これまでの絵本効果や、とにかく褒めて食事に興味を持たせるということが積み重なって、おっぱいにそれほど執着しなくなったことが、大きな要因だったかなと思います。
離乳食が順調に進んでいれば、生後9か月で3回食になるかと思います。
その頃には、よほどおっぱいに執着していない限り、毎食後と就寝前くらいの授乳回数になっていると思うので、徐々に1回ずつ減らしていけるかなと思いますが、中にはおっぱいが大好きすぎるあまり、1歳を過ぎても、数時間置きに授乳しているという方もいますよね。
私の友人は、子どもが泣いたらとりあえずおっぱいを咥えさせ落ち着かせる、ということを続けてしまい、1歳を過ぎても離乳食が軌道に乗らず、子供は常におっぱいを求めて泣いている状態でした。
彼女のやる気スイッチを押したのは、我が息子…。
食欲旺盛に食べている息子の姿を友人が見て、気合いが入り、卒乳に向けて本格的に動き出しました(笑)
「とにかく泣いたら、おっぱい」という流れを断ち切り、お菓子やジュース、おもちゃなど、おっぱい以外で気持ちを切り替えられるようにしたようです。
やはり始めは子どもも号泣していたようですが、やがて諦め、少しずつ授乳回数が減ることで、自然とご飯も少しずつですが、食べてくれるようになったとのことでした。
卒乳に近い状態で、夜中など、泣いておっぱいを欲しがる時…
頻回授乳が続いていると、夜中も何度も起きて授乳しなければいけません。
生後半年頃までは夜中も何度か授乳しなければいけないこともあるかと思いますが、1歳頃になってもそれが続いていると、お母さんはとても辛いですよね。
卒乳をするにあたって、最も苦労するのが夜間だと思います。
昼間の授乳を減らすよりも、夜間断乳をする方が「根気と覚悟」がいります。
とにかく初日の夜は、子どもも泣いて泣いて求めてくることが予想されるので、次の日にお母さんの予定がなく、ゆっくりできそうな日などを選んで、日にちを決めた方がいいでしょう。
私の息子も、昼間はよく食べ、おっぱいを欲しがることはあまりありませんでしたが、夜中には数回起きて泣いてしまっていました。
夜中の2時や3時頃にそれが起こると、寝ているこちらとしては本当に辛かったことと、いざ授乳をするとそれほど飲むわけでもなく、少し咥えるとまた眠る…という具合だったので「おっぱい以外の方法で眠れないか」試しました。
まずは・・・
モゾモゾと動き出し「あ、これは起きるな!」という気配を感じたら、すぐにトントンと身体を触ったり、背中をさすりました。泣いて起きる前にこれをすることで、意外にもスッとまた眠っていく日もありました。
それでも起きてしまった時には、マグに用意しておいたお茶をあげてみました。
昼間授乳をやめさせるために、お茶を飲むことを習慣付けていたので、お茶を飲むと安心して眠らせることができました。
もちろんそれでもダメな時もありましたが、そこで挫けて授乳してしまうのではなく、
■ひたすら抱っこしてあやしたり、
■声を掛ける日もありました
何時間か泣き続ける夜もありましたが、3日やってみると子どもも気持ちを切り替えられるようになり、朝まで母子共に寝られるようになりましたよ。
特に、夜中にまだ頻回授乳をしている場合、卒乳時の初めの日は、子どももかなり泣いて欲しがることが想定されます。そこでお母さんが折れておっぱいをあげてしまうと、卒乳はどんどん難航していきますし、翌日も翌々日も、泣けば授乳してもらえると思っているので、より激しく泣くこともあると思います。
お母さんも子どもも、なるべく辛い思いをせずに卒乳するために、お母さんの堅い意志は必須です。
夜間断乳は、根気と覚悟…。
育児と仕事を両立している方は、本当につらいですよね。私も第二子を出産し、生後半年ほどでパートに出る予定なので、寝不足で仕事へ行く日も出てくるんだろうな…と覚悟しているところです。
まとめ
元保育士の経験、自身の子育ての中で思う卒乳できない原因は、意外にもお母さん自身が卒乳を望んでいなかったり、お子さんの甘えたい気持ちからきている事が考えられます。
そしてその根底にある「卒乳できない原因」のキーワードが、離乳食でしょう。
思うように離乳食が進んでいない時は、離乳食にもっと興味がもてるように、根気よく接していく必要があると思います。
そうは言っても、大変ですよね…私も同じ子育てをする母として、離乳食の進め方の大変さは重々理解しています。
私が試した方法…「こんなのもあるんだな」と、読んで頂ければ幸いです。
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