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左下腹部の腹痛の正体は?検査で知る衝撃の事実。「子宮腺筋症との戦い」

 2016/11/28 健康
 

子宮内膜症でひどい痛みと長年戦っていた私に更なる強敵が出現しました。

子宮筋腫の手術も終え、何ヵ月か過ぎた生理2日目のことです。

左下腹部に強烈な痛みが走り、生理痛も重なったことから倒れて病院に運ばれました。

今までに無い痛みということから、問診や検査で半日を病院で過ごし、出てきた結果は「原因不明」の4文字でした。

この原因不明の左下腹部の腹痛に始まり、解明に1年以上かけて辿り着いた私の新たな病気は「子宮腺筋症」という全く聞きなれないものだったのです。

今回は私の体験を元に、左下腹部痛と子宮腺筋症発覚に至った経緯をご紹介していきます。

左下腹部の痛みの種類・症状による病気の可能性とは?

女性は特に月経痛があるため下腹部に痛みが出やすいのですが、左に固定された痛みにはこんな病気の可能性があります。

腸の構造

便秘(ズキズキと腫れているような痛さ・お腹の張り)

左わき腹から下腹部にかけての痛みの原因で一番多いのが便秘症によるものです。

毎日ちゃんと出ていても、量が少なかったりすれば段々溜まっていってしまい、びっくりするほど激しい痛みの症状がでてしまうのです。下剤を飲むなどの対処と、日々の食生活の見直しが必須となります。

過敏性腸症候群(チクチクとした痛み)

ストレスや緊張が原因の場合が多く、検査しても目立った病巣が見つからないのが特徴です。

特に食後に腹痛を感じやすく、下記項目に当てはまる場合、過敏性腸症候群の可能性があります。

  1. 腸にポリープや大腸がんなどの疾患がないにも関わらず、食後に腹痛がある
  2. 現在、便秘もしくは下痢もしくはその両方をしている
  3. この下痢・便秘が解消されると腹痛が軽くなる、なくなる

改善方法詳しくは、こちらで>>【食後の腹痛】は便秘によるもの?キーン!とくる痛みに自分でできる予防・改善法

 

腸閉塞(激痛・眩暈や吐き気)

便秘に似ているのですが、ガスも全くでない場合は腸が詰まってしまっている可能性があります。

腸の手術をした方や癒着のある方、腸の一部がねじれてしまうなど、かなりの激痛や吐き気の症状が出ます。早急に手術が必要な病気です。

急性腸炎(下痢・吐き気・発熱)

腸内で食べ物が腐敗して発酵し、消化できない場合や、ウイルスによる感染などが原因です。

両親がベジタリアンだった私の友人は、一人暮らしを機に焼き肉食べ放題に出向いた所、お腹の中で食べたお肉が腐り、急性腸炎になってしまいました。

体がお肉に慣れておらず大変な目にあったそうです…。

大腸癌

便秘、下痢の繰り返しと、血便や発熱の症状が出ます。

おかしいなと思ったら、すぐ検査しましょう。

卵巣嚢腫(のうしゅ)

卵巣が破裂してしまった場合は、ショック状態を起こしてしまうほどの激痛に見舞われます。

破裂する前に卵巣嚢腫(のう)やチョコレート嚢腫(のう)などの診断結果が出ることが多く、腫れて大きくなってしまい破裂に至ったケース。生理痛がひどい方は卵巣も含め検査してもらった方がいいでしょう。

排卵痛

卵巣がチクチクと痛む場合があります。

排卵期に痛むことが多いのですが、炎症を起こしている場合は痛みに加え、発熱することもあります。

尿管結石

激しい痛みに伴い、背中の激痛が起こります。

腎臓でできた石が尿管を通る際に痛みを引き起こします。石が出てしまえば痛みは全く無くなってしまいます。

 

上記のような疑いがあるため、私は血液検査、尿検査、CT、MRI、胃カメラなど色々な検査をしました。

結局どれにも当てはまらなかったのですが、腎臓に石が少しあったらしく、初めは尿管結石による痛みという診断もでました。

 

左下腹部の腹痛と月経困難症の関係性

私の左下腹部痛は結果、月経困難症のために起きる腸との癒着が原因だろう、ということでした。

この「だろう」という所見はなぜかというと、的確な答えを出すにはお腹を切らないとわからないということなんです。

癒着は子宮内膜症が深部にまで内膜が飛んでしまい、剥がれたりカサブタになったりを繰り返すことからできると言われます。

ですのでMRIを持ってしてもなかなか発見しづらいんですね。

子宮内膜症の手術や、卵巣摘出などの手術の際にかなりひどい癒着があることがわかったというケースはとても多いそうです。

子宮内膜症とは?

「子宮内膜症」は簡単に言うと、子宮内部にしかできない内膜が外にできてしまう病気です。この内膜が子宮外にできると、その場所で増殖や剥離を繰り返します。この内膜は体外に出ることがないので、そこで癒着や炎症を起こし、ひどい痛みを伴います。詳しくは【子宮内膜症】の正しい知識を知ろう…10人に1人が苦しむ病気とは

 

原因不明の下腹部痛を抱えている多くの女性は、この癒着による痛みが非常に大きいのです。

月経痛とは別に、腸の激しい痛みを引き起こしている場合は、癒着に対応する処置もしていかなくてはいけません。

特に月経時期は腸のバランスが崩れがちになるので、便秘対策は必須と言えます。

また原因不明という響きは本当にストレスで、余計に病状を悪化させてしまいます。私自身、対処法を見つける前と後ではやはり安心感が違う為、痛みの長さも大分ましになりました。

不安要素がある方は、根気よく医師に話を聞いてもらい治療法を探してみましょう。

私は生理の度にこの腸の痛みが頻繁に起こってしまうため、鎮痛剤とは別に腸の動きを抑える注射を打っています。

また併用して便秘にならないよう、妊婦さんでも飲めるマグラックスという薬も服用しています。

 

子宮腺筋症、どんな病気?

子宮腺筋症は子宮内膜症と混同されがちですが、子宮の筋肉層のみに内膜が飛び散って引き起こされる病気です。

月経時にこの筋肉層に飛び散った内膜が剥がれ落ちるせいで、子宮内膜症よりも痛みが強いとされています。

また過度な腰痛や、過多出血による貧血といった症状がみられます。

その他にもその症状によるだるさや吐き気なども引き起こす場合があり、放っておくと子宮内膜症同様に進行し、痛みの度合いが増していってしまうのです。

子宮筋層が厚くなり肥大してしまう為、月経時以外でも下腹部痛や腰痛の症状が出てしまうこともあるため、早めの処置が必要となります。

子宮腺筋症はMRIで発見されることが多いのですが、診断を下す医師の力量により見過ごされてしまうことがあります。

また月経痛を軽くみている医師の場合、子宮筋腫や内膜症といっしょくたにし、十分な説明をしてもらえないこともあります。ひどい話ですよね。

私はこの子宮腺筋症が発覚するまで2件病院を変えています。

最後に紹介状を持って受診した大学病院で、腸の癒着の可能性と子宮腺筋症という病名が告げられました。

少し余計にお金はかかってしまうのですが、セカンドオピニオンはとても大切です。

月経痛がひどい場合は今後の治療法にも影響するため、何件か病院を変えてみる必要もあるのではないかと思います。

 

まとめ

30歳後半でわかった子宮腺筋症ですが、こんなにも痛いとは・・・・。

ただ生理痛がひどい、という一言では片づけられない本当に困った病気です。

月経時に起こる弊害は一つの要因だけでなく、色々な病気が重なってしまっている場合が多いので、痛みで悩んでいる方は是非病院の門をたたきましょう。

不妊に直結する子宮腺筋症や子宮内膜症は、早めの治療が肝心だからです。

痛みと上手に付き合っていく…よくお医者さんが言う言葉ですが、自分次第で良くも悪くもなる、そういうことだと思うんですよね。

 

◆20代から悩まされている子宮内膜症と闘いながら、不妊治療を進める私の奮闘日記録トップページは、下記をご確認ください。

妊活中の奮闘日記録「月経困難症と不妊に悩むすべての方へ」

 

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わかな

一生懸命努力して頑張れば結果がついてくる、そう信じ不妊治療を行っている一人です。30代半ばまで結婚願望も子供を産むことに関しても本当に希薄で、主人と出会うまで不妊というものに対して全くの無知でした。無知なりに困ったこと、悩んだこと、学んだことが少しでも多くの方たちの参考になればと願っている次第です。
また、恋愛漫画は趣味の領域を超えて読破しています。

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