1. TOP
  2. 不妊治療
  3. 子宮筋腫手術の体験談~費用や入院日数、疑問アレコレ~

子宮筋腫手術の体験談~費用や入院日数、疑問アレコレ~

 2016/11/07 不妊治療
 

子宮筋腫は良性腫瘍の為、積極的に医師から摘出の話はあまり出ません。

不妊に大きく影響していたり、できている位置や症状が重い場合を除き、手術のリスクの方が高いとされているからです。

しかし結局のところ、子宮筋腫の直接的な症状や原因は解明されていないため、絶対手術したほうが良いとか、しないほうが良いという判断は医師側も出来ないのが現状です。

私の場合、色々な角度から検討した結果、手術で子宮筋腫を摘出するという選択をしました。

手術を迷っている方や、もう決断した方へ、私の体験談、子宮筋腫の手術にかかる費用や日数などアレコレお伝えしようと思います。

子宮筋腫で手術は必要か?

doctor-medical-medicine-health-42273-1

子宮筋腫は腫瘍ができたからと言って、命に関係するような病気ではありません。発見されても特に自覚症状がない場合は、経過観察になることも多いです。

出来る場所や大きさにより、不妊の原因になったり流産や早産、また月経痛の症状を悪化させる場合がありますが、筋腫を取ったからといって症状が改善されるということではない為、その判断が難しいところです。

不妊や月経痛に関しての原因の一部にはなりえますが、筋腫を摘出したからと言って、100%根治するか…医師側も判断しかねるからです。

ただ子宮筋腫があることによって、確実に妊娠や月経に何かしらの問題が起こることは間違いありません。(子宮筋腫と不妊の関係について詳しくは【妊活ブログ】子宮筋腫と不妊の関係について知ろうで!)

要はそのリスクと手術のリスクを天秤にかけた時、どちらを優先するかということなのです。

例えば妊娠を希望していて年齢的に焦りを感じているならば、早産や流産のリスクは少ない方がいいですし、できている場所が子宮内部であれば特に注意したいところです。

月経痛が重いだけで妊娠をまだ考えていないなら、手術は一旦保留で、ホルモン治療に専念した方が癒着などのリスクを抱えずに済みます。

手術のメリットとデメリットをちゃんと理解した上で、医師と相談しながら決めていくのが望ましいと思います。

 

子宮筋腫手術を決断した理由

手記2

子宮筋腫は3種類あり、それぞれ症状が異なります。私の場合は、粘膜下筋腫でした。

私は子宮内膜症の検査で3センチ程の筋腫を発見できましたが、筋腫自体の自覚症状ってよくわかりませんでした。

もし、生理痛が重くなければ気にも留めてなかったかもしれません。

医者からは「筋腫が100%生理痛の原因では無いから、取っても痛みは改善されないかもしれない。」という結論でした。

ではなぜ私が摘出することを選んだか、それは妊娠のためです。

できている場所が子宮の内側だったため、特に着床障害や流産などのデメリットが懸念されたからなんですね。

出来ることなら、生理痛も軽減されたら…という願いももちろんありました。

 

体験談

writing

当時、私が通っていた病院は開腹手術しか選べず、近くの病院は腹腔鏡手術は4カ月待ちという有様でした。今思えば、4カ月待ってでも腹腔鏡手術にしておけば良かったかもしれない、という気持ちがあります。

ただその時はそこまで違いが明確にあるなんて思わなかったんですね。早く取ってしまいたい!という思いの方が大きかったんです。

私の病院では入院費と手術代もろもろで38万円ほど支払いました。(事前検査なども含めると40万円程)

3割負担と言えど、やっぱり医療ってお金がかかるものですね…。生命保険に加入していて本当に良かった!と思えた瞬間でした。

麻酔がかかってから2時間程で手術は終了しました。
実際に全身麻酔の薬が入ったら3秒ほどでわからなくなりました。
午前中から準備に入り、お昼に手術室へ入って麻酔から目覚めたのは夕方でしたが、全身麻酔と硬膜外麻酔の影響で夜までウトウトしている状態でした。

術後は2週間くらいは少しの振動がお腹に響く状態で痛みがありました。車に乗るのがとてもつらかったです。
1ヵ月くらい過ぎると、徐々にお腹をかばう動作が減りました。
全く痛くなくなったのは1ヵ月半位かかりました。

私の場合は、色々な悪条件が重なっていたため早期摘出を希望しましたが、手術するタイミングは、妊娠を希望する時期に一番影響を受けると思います。

いつ妊娠を希望するのかによって、摘出が望ましいか、経過観察で過ごすかを選ぶべきだと私は思います。

できている場所が問題ないならば、わざわざ体に傷を作ることもありません。

私の母のように、何事もなく2人も子供を授かった人も多くいるのです。

理解できるまで、医師に自分の筋腫がどういうタイプのものなのかを聞き、将来に向けて良い決断をしていただけたらと思います。

この手記には子宮筋腫の手術に関して主に書き留めています。術中の様子や痛み、その後の過ごし方、手術後の妊娠に関する体験談は別にまとめておりますので、少しでも手術について知っていただけたらと思います。子宮筋腫手術について《術中の様子・痛み・術後ケア・妊娠》~不安と緊張を抱えるあなたへ~

 

子宮筋腫手術の《種類・費用・入院日数》

子宮筋腫を摘出する方法は、「子宮全摘手術」と「筋腫核出術」があります。

子宮全摘手術

開腹手術 or 腹腔鏡手術

《メリット》 

  • 再発しない
  • 子宮癌にならない
  • 月経がなくなる

《デメリット》

  •  妊娠できない
  • 子宮が無くなることで他臓器が下がり機能障害を起こす場合がある
  • ホルモンバランスが乱れ、治療を受ける場合がある

 

筋腫核出術

開腹手術 or 腹腔鏡手術

《メリット》 

  • 妊娠のデメリットが減る
  • 月経痛が緩和される可能性がある

《デメリット》

  • 再発することがある(術後再発率20%前後)
  • 手術によって癒着などの後遺症が出る場合がある

 

●開腹手術…お腹を切って子宮を目視できるため、内膜症など他の症状に対しても治療ができます。

しかし臓器が空気に触れる時間が長いため、臓器同士の癒着のリスクも高くなってしまいます。お腹に縦か横に15センチ程の傷跡が残ります。

入院は10日~2週間で、費用は保険適用となり20~30万円程です。

 

●腹腔鏡手術…開腹手術に比べ、身体への負担は少なく、入院期間も短いので1週間以内で退院できることがほとんどです。傷口は1センチ程の跡がお腹に3か所残ります。

筋腫の大きさや出来る位置、病院により腹腔鏡が行えない場合もあります。

医師の腕によって術後の体への影響が大きく関係しているのがこの腹腔鏡手術です。要は下手な医師が腹腔鏡手術を行う程、恐ろしいことはないということです!ですので腹腔鏡を希望する場合は、病院の下調べも重要ということですね。

費用は保険適用で開腹手術とさほど変わらないか、少し高いくらいです。生命保険に加入している場合はお金が戻ることが多いので、忘れずにチェックしておきましょう。

 

非観血的手術とは?

ここ最近、話題にのぼっている「非観血的手術」。お腹を切らずに治療する新しい術式です。

子宮動脈塞栓(UAE)

これは細長いチューブを足の付け根から子宮動脈へ通し、筋腫を切ったりせず、しぼませるように治療する手法です。

子宮動脈を塞ぎ、筋腫への栄養を絶つことで小さくしぼませていくことが可能となるのです。

放射線科になり、術後の細胞検査は出来ません。

入院は3~4日程度で、費用は保険適用外の為、40~70万円前後と高額になります。

収束超音波(FUS)

MRIで撮影しつつ超音波で筋腫を焼いてしまう治療方法です。

筋腫を小さくするの目的であるため、根治には至りません。

入院は3~4日で済み、身体への負担は格段に少ないのが特徴です。

日本で行うようになってからまだ日が浅く、保険適用外の為、50~80万円前後を自己負担で支払わなくてはいけません。

どちらの治療法もまだまだ臨床例は少ないようですが、大学病院や先進医療を主体とする所では積極的に行っているそうです。

ただ保険適用ではないため、自己負担額が高額であるというところが大きなデメリットになってしまいます。

体に傷が残らず負担も軽いため興味を持つ方は多いものの、金銭面や近くで行える病院が無いというところがネックですね。

 

まとめ

結構知らない人が多いですが、自分の筋腫がどういったものか、どこにできているのか、まずそれを知らなくては治療法は選べません。

医者がちゃんと説明しないのももちろんですが、害が無いケースもそれだけ多いということなんです。

ただ自覚症状が無いからといってそのままにしておくと、大きくなったり、何個もできてしまうケースもあります。

医者まかせにせず、定期的に検診を受け、発見した場合は最適な治療選びができるよう、備えておくことも必要なんですね。

 

◆20代から悩まされている子宮内膜症と闘いながら、不妊治療を進める私の奮闘日記録トップページは、下記をご確認ください。

妊活中の奮闘日記録「月経困難症と不妊に悩むすべての方へ」

 

Sponsored Link

\ SNSでシェアしよう! /

美コツ|女性の悩み解消!ダイエット、美容、恋の悩み 旅行情報など女性に役立ち毎日をイキイキと過ごせるよう応援するサイトです。の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

美コツ|女性の悩み解消!ダイエット、美容、恋の悩み 旅行情報など女性に役立ち毎日をイキイキと過ごせるよう応援するサイトです。の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

わかな

一生懸命努力して頑張れば結果がついてくる、そう信じ不妊治療を行っている一人です。30代半ばまで結婚願望も子供を産むことに関しても本当に希薄で、主人と出会うまで不妊というものに対して全くの無知でした。無知なりに困ったこと、悩んだこと、学んだことが少しでも多くの方たちの参考になればと願っている次第です。
また、恋愛漫画は趣味の領域を超えて読破しています。

コメントを残す

*

関連記事

  • 高齢出産って何歳?40代妊活女性の日記録ブログ

  • 流産しやすい体質ってあるの?知っておきたい流産基礎知識

  • 【妊活ブログ】子宮筋腫と不妊の関係について知ろう

  • 妊活中の奮闘日記録「月経困難症と不妊に悩むすべての方へ」

  • 高齢出産に潜むリスク!40代妊活中女性から見たリアル現状

  • 不妊治療はいつから始める?不妊治療中40代女性のブログ