流産しやすい体質ってあるの?知っておきたい流産基礎知識
妊活をしていて一番悲しいことが流産です。せっかく育ちかけた命が消えてしまうことほどつらいことはありません。
私も初めての妊娠で流産を経験しました。
原因は結局のところはっきりわかりませんが、流産しやすい体質って?遺伝?その前に何か対処法があったのではないか?と医師に聞いたりネットで調べたりと、長い時間を費やしました。
無知だけに防げなかったこともあったかもしれない…そんな思いがずっと頭から離れませんでした。そんな私の体験も交え、読んでいる方の参考になればと願います。
流産とは?流産の種類と症状
流産とは初期妊娠の時期から22週目までの間で胎児がなんらかの理由で育たなかったり、妊娠継続が不可能になってしまった状態のことをいいます。
主に12週目頃に流産してしまうケースが非常に多く、胎盤形成される前の妊娠2~4カ月頃に起こりやすくなります。よく妊娠5か月を過ぎると安定期に入ると言われるのは、この結果があるからなんですね。
胎児が子宮で育たずに亡くなってしまうケースを指します。 母体側に目立った自覚症状がないため、定期検診などでわかることが多いのが特徴です。 放置すると腹痛や大量出血を伴う進行流産へ移行してしまう危険があるため、様子を見つつ、胎児や組織を子宮から摘出する手術を行います。 化学流産 受精したものの着床障害が起こり、妊娠に至らないケースを指します。 妊娠反応は出るけれど、翌月に生理はきてしまいます。 化学流産が起きると体は妊娠の準備に入ってしまうことがあるため、排卵や生理周期が乱れることがあります。 切迫流産 妊娠22週目未満で出血したり強い痛みを伴い、流産になりそうな状態を指します。 この段階では胎児はまだ子宮内に留まっているため、病院で適切な処置をして安静にしていれば流産を食い止めることができるケースもあります。 出血や腹痛、子宮収縮など母体に目立った自覚症状があるため、おかしいな?と思ったら即病院で診察を受けましょう。 進行流産 流産をしてしまった状態を指します。 出血と強い腹痛を伴い、胎児が完全に子宮外に出てしまった場合を言います。 妊娠継続は不可能で、子宮に組織が残っている場合は手術や薬で取り除く治療が行われます。
流産の兆候と対処
私もそうでしたが流産の原因の多くが、受精卵や胎児に染色体異常がある場合がほとんどのようです。
稽留(けいりゅう)流産の場合は自覚症状がなく、母親が事前に流産を察知するのは非常に困難です。
また察知できたとしても、胎児側に何らかの原因がある場合は、発育に問題が出て結果、流産になってしまうケースが多いのです。
切迫流産は前もって腹痛や出血が起こるため、この段階で来院出来れば適切な処置を受け妊娠継続が可能になる場合が多いです。
子宮収縮(生理痛に近い痛み)や不正出血が少しでもあればすぐ医師に診断してもらいましょう。
走ったり重いものを持つことを避け、出来れば家で安静にしていましょう。症状が重ければ入院して様子をみることもあります。
また3回以上流産が続くようであれば、母体側に原因がみられることがあります。これを習慣流産と言い、この場合検査をすすめられることがあります。
保険適用の検査と保険が効かない検査まで患者により幅が広く、夫婦で受けるものもあります。大体3~4万円ほどを支払うことが多く、追加検査があればプラスされていきます。
流産しやすい体質ってあるの?遺伝?
流産は妊娠している女性の10~15%の確率で起こると言われています。ただし高齢であればあるほどこの数値は上昇します。
よく流産は遺伝的なものが関係しているなんてことを聞きますが、親の卵子や精子に何らかの障害がある場合、それらを受け継いでしまうケースがあるということで、実際は体質が遺伝しているわけではないんです。
ですから親が流産を多く経験しているからと言って、必ずしも流産しやすいかというとそうでもなく、可能性があるという程度なのですね。
染色体異常でない限り、一番の原因は体質にあります。
生活習慣が大きく関わってくる妊娠では、おのずと生活習慣の乱れは流産や早産に直結してしまうのです。
また、子宮内膜症や子宮筋腫があれば流産の原因にもなり得ます。その詳しい理由はこちらで→【妊活ブログ】子宮筋腫と不妊の関係について知ろう
医師の指導のもと適切な治療を早めに行いましょう。
流産の予防
一口に生活習慣と言ってもどんなものがあるのか、何から始めて良いものか悩みますよね。
妊娠に関係する生活習慣、一つでも当てはまるなら早急に改善していきましょう。
なぜこれらが流産に結びつくのかというと、冷えや自律神経はホルモンバランスを崩し、子宮や卵巣機能に悪影響を及ぼすからなんですね。
黄体ホルモンが卵巣から子宮に分泌され、妊娠しやすいよう内膜が厚くなり赤ちゃんに居心地のいい状態を作り出すのですが、冷え性や貧血症、自律神経が乱れている人は、この黄体ホルモンが不足したり機能不全という症状が出たりします。
そうなると着床しにくかったり、流産の危険が増すというわけです。
体に異常が出る前から気を付けていれば流産だけでなく、身体のあらゆる機能を元気にすることができる体質改善、今からでも遅くないので、思い当たる節がある人はこれを期に生活習慣を見直してみましょう。
そんな普段家で飲む飲み物の中で、体を温める飲み物をまとめました。緑茶やコーヒーは体を冷やす飲み物ってご存知ですか?知らないうちに身体を冷やしてしまう前に是非!【体を温める飲み物】で温まろう♪
冷えは妊活最大の敵!
長時間座りっぱなしが原因で血流が悪くなり、子宮動脈の血管が圧迫され、下半身や体全体に血液が循環しなくなり、子宮の冷えにつながります。
この子宮冷えを放っておくと、生理痛や生理不順の原因にもなるそうで、妊活にはマイナス要素となります。3週間で子宮冷え解消、妊活だけでなく、下半身太りにも効果アリな方法、詳しくは…下半身太りを解消!原因は子宮冷え?【解消エクササイズ動画】
流産してしまったら…心のケアを最優先に
女性にとって流産はなかなか受け入れがたい現実です。体にも心にも大きな負担になり、自分を責めがちになってしまいます。
私は4カ月目で流産してしまったのですが、当時は何をしていても涙が出てきてしまい、仕事も手に付きませんでした。
先生も看護師さんも「決して貴女のせいではないので、自分を責めてはだめですよ」と何回も言ってくれました。もちろん主人も。
でも女性は命をお腹に宿す分、どうしても悔いてしまうんですよね。何かできることがあったんじゃないかな?って。
そんな時救いになったのが、婦人科のカウンセリングでした。
今は病院内に設置されている所も多くなったみたいで、話を聞いてくれたり、医学的な見解でちゃんと説明してくれたりと心のケアをしてくれました。他には診療内科も同じように対処してくれます。
つらい時頼る所は一つじゃない!身内以外にもあるということを覚えておきましょう。
ストレスをためない、次の妊娠にも大きく影響することです。相談するだけでも心が軽くなるものですよ。
まとめ
妊婦の10人に1人は流産を経験していると言われていますが、現代ではその多くは稽留(けいりゅう)流産が目立ち、母体側に原因があることも多くなったようです。
食生活や仕事、そして過度なストレスが昔と違い女性のホルモンバランスに大きく影響してしまっていることが上げられるそうです。
ですから少しでも流産のリスクが少なくなるよう、できることは取り入れて、赤ちゃんを迎える準備をしたいですね。
こんなご時世だからこそ、母親になれることは尊い。世のベビ待ち女性たちが笑顔で出産できることを願っています。
◆20代から悩まされている子宮内膜症と闘いながら、不妊治療を進める私の奮闘日記録トップページは、下記をご確認ください。